香川県

引田(東かがわ市)

香川県の東端にある東かがわ市は引田町、白鳥町、大内町が合併して03年4月に発足した市である。和三盆糖の産地として知られるほか、手袋の生産量が全国の90%を占めるという。引田には醸造業などでできた古い町並みが残っており、赤い壁の醤油屋さんがシンボルのようになっている。

引田1(東かがわ市)04・07・06 アルシュ36×51cm
港近くに車を止め、古そうな町並みに入っていくと、大規模な修復工事が行われていて看板に「町並み交流センター整備事業」とある。一瞬「しまった」と思ったが、角を曲がると目指していた赤い壁の「かめびし屋」(岡田家)は健在だった。スケッチしていると店のご主人らしい人が出てこられ「赤壁は麹菌に良い」などとその効用を説明してくださったが、ちょうど「赤色」で苦労している時だったので、失礼ながらつい聞き流してしまった。

引田2(東かがわ市)04・07・06  F6
この店の前でスケッチしていると「もろみ」のいい香りが漂ってくる。引田ではこの岡田家のほか、立派な長屋門がある日下家、町並み交流センターとして整備中の旧佐野家が御三家と呼ばれていたという。ほかにも伝統的な家屋や魅力的な路地も多い。和三盆糖を使ったお菓子を売る店もあるから、町並み保存事業をうまくやっていけば、観光客にも注目される町になるかもしれない。

おみやげ
JR引田駅の近くに和菓子の店「ばいこう堂」があった。特産の和三盆糖(同店では和三宝と呼ぶ)を使った干菓子を買ったが、とても上品な甘さだった。

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