長野県

野沢温泉(野沢温泉村)

長野県の最北端、新潟県境に近い場所にある野沢温泉は、スキー場と温泉を2枚看板とした観光地である。もちろん漬物で有名な野沢菜でも知られる。2011年1月、学生時代以来ウン十年ぶりにスキーでこの地を訪れた。信州名物の蕎麦もお焼きもちゃんと味わった。

大湯(野沢温泉村)2011.01.25     F3
野沢温泉は町なかに13カ所もの外湯があり、いずれも無料で入浴できる。外湯の中で代表的なのが「大湯」で、幸い宿泊する宿から近かったので、初日の夕方、さっそくスケッチに出かけた。夕食は6時からなので、4時からスケッチをして、5時までには宿に帰り、入浴を済ませるという時間割にした。向かい側のみやげ物屋の店先で立ち描きしていたら、ご婦人グループにどっと取り囲まれた。

河原湯(野沢温泉村)2011.01.26     F3
2日目の26日は午後になって雪が降り出したので少し早目にスキーを止めてスケッチに切り替えた。スケッチだって雪が降っている時は描きにくいのだが、探せば雪を避けられる場所もあろうというものである。前日スケッチした「大湯」から坂道を少し下がった所に「河原(かわはら)湯」があり、向かい側が大きなガレージになっていた。厚かましくもその中に入れてもらったので、次第に激しくなる雪も気にならなかった。








大湯あたり(野沢温泉村)2011.01.27     F3
スキーの時は嵩張らないようにF3のスケッチブックを持っていくことにしている。しかし、野沢温泉はスケッチポイントが多いのでせめてF4のスケッチブックを持ってくるべきだったと反省した。3日目の27日は朝から激しい降雪で、ゲレンデにいても楽しくないため仲間も含め全員が早めに山を降りた。というわけで、スケッチと外湯巡りで時間をつぶすことにした。雪は激しく降っているので、雪を避けられる深い軒下を探した。野沢温泉は細い坂道が特徴で、大湯の前の道はメーンストリートの一つである。

麻釜(おがま)(野沢温泉村)2011.01.27     F3
温泉街の一番高いところに天然記念物指定の「麻釜(おがま)」がある。90度℃以上の熱湯が湧き出し、昔は繊維をとるため麻をゆでていたのでこの名前がついたそうだが、現在は外湯などの源泉になるほか、野菜や卵などをゆでるなどの用途に使われている。降りしきる雪の中、この麻釜のスケッチに挑戦した。小屋の軒下で描き始めたが、スケッチブックの上に雪が積もる。あきらめかけた時、ふと鍵がかかっていない後ろの扉を開けると、そこは”燃えないゴミの集積場”で、中へ入り込むことができた。あとは快適スケッチ。「窮すれば通ず」というか、スケッチ歴が長くなってだんだん厚かましくなる。

長野市善光寺あたりへ
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