岡山県

大原宿(美作市古町)

阪神間と鳥取を結ぶルートはいろいろあるが、中国自動車道の佐用インターから国道373号線、53号線を経由するのが時間的にも一番速い。このルートは昔の因幡街道で、鳥取藩の参勤交代にも使われた。373号線は兵庫県から鳥取県に抜ける間にちょっとだけ岡山県を通る。今は美作市になったが旧大原町古町の大原宿は因幡街道の宿場として栄えた。山陰独特の赤い瓦と中国地方らしいなまこ壁に彩られた建物が続く。街道を人や物資が往来するうちに、生活文化も交流したものであろう。

大原宿A(美作市古町)07.09.13 36×51cm
日影が長くなったのでちょっと後へ下がり、本陣だったというお宅の御成門の前に座って2枚目。斜め後に立派な日本庭園付きの公衆トイレがあり、使わせてもらおうと思ったら驚いた池の鯉が大きく跳ねた。物音ひとつしない雰囲気だったので、こちらも驚かされた。道の両側に水量の豊かな溝があり、爽やかな水音が心をなごませてくれた。

大原宿@(美作市古町)07.09.13 36×51cm
宮本武蔵がこの近くで生まれたとかで、旧宿場町の遺構とともに「武蔵の里」としても売り出している。絵の中央の建物は中国銀行大原支店だったそうで、今は何屋さんか知らないが「お通工房」という看板が掛かっていた。

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