大阪府

大川畔(大阪市都島区、中央区、北区)

大阪の都心を流れる旧淀川は大川と呼ばれる。都島区の毛馬の閘門で淀川から分かれ、中之島の北側では堂島川、南側は土佐堀川と呼ばれるから、名前は大川でも極めて短い川である。
 
 
   
  大川畔の桜(大阪市北区、中央区)2018.03.31     F6  
  この日、悠彩会のスケッチ会が大阪天満宮周辺で開かれ、帰路、北から南へ天神橋を渡った。橋の上から眺めると、大阪一の桜の名所である大川沿いの南天満公園はまさに満開の桜である。中之島の上流側・先端部から、桜と二重になった天満橋、その向こうのOBP(大阪ビジネスパーク)の高層ビル群との組み合わせを描いた。この公園の桜の下で、かつて仕事仲間と派手な花見会を何回もやったのが、懐かしい思い出である。  
 
 
   
   大川畔・土砂集積場@(大阪市都島区中野町)16.06.11     36×51p  
  悠彩会のスケッチ会が大阪・桜之宮の大川(旧淀川)畔で開かれた。この絵は午後になって、幹事のNさんが下調べして作ってくれた案内マップを頼りに描きに行ったものである。大川に面してこうした土砂集積場があることをまったく知らなかったが、このような新しいポイントに出会えるのもスケッチ会のおかげである。椅子を置いたのは北区側の河畔遊歩道で、対岸の都島区側をみると、大きなクレーンが黙々と動いて土砂を処理していている。どこから土砂を運んできて、どこへ持って行くのか知らないが、スケッチ材料としてとても魅力的だった。ただ、バックにある高層マンションの処理には手こずった。といってこんなに目立つものを無視するわけにもいかず・・・。  

   
   大川畔・土砂集積場A(大阪市都島区中野町)16.06.11     F6  
  大川畔の土砂集積場という珍しい光景を描いた後、その隣にある別の会社の作業場も描く気になった。こちらはホッパーなどプラント全体が緑色で、クレーンは黄色だったが、絵のアクセントとして赤い色が欲しかったので、隣の会社のものと同じオレンジ色に塗り替えておいた。手前に大型の土砂運搬船が泊まっている。そういえばこのような土砂運搬船が淀屋橋など背の低い橋の下をぎりぎりの高さですり抜けていくのを目にしたことがある。  
 
 
   
  「泉布観」(大阪市北区天満橋)16.06.11     F6(変形)  
  この日の悠彩会スケッチ会の”本命ポイント”は、大川沿いの桜之宮公園に建つ「泉布観」だった。1871年(明治4年)に造幣寮(現・造幣局)の応接所として建設され、大阪に現存する洋館では一番古いとか。大阪の定番スケッチポイントの一つだが、私はまだ描いたことがなかった。この建物の前に集合し、皆さんで木陰を譲り合いながら、とりあえず1枚目に描いた。しかし、何となく不満足な出来で、ボツにしようかと思ったが・・・。  
 
 
     
  「旧桜宮公会堂」(大阪市北区天満橋)16.06.11     F6   
  泉布観に続き隣接している「旧桜宮公会堂」を描いた。1871年に建てられた造幣寮鋳造所の正面玄関部分を移築復元した建物で、1935(昭和10)年に明治天皇記念館として建てられ、戦後は桜宮公会堂などとして使われていた。玄関部分だけが国の重要文化財で、現在は主として結婚式場に使われている。この日も午後から挙式があるとのことだった。  
 
 
     
   造幣局あたり(大阪市北区天満)16.06.11     23×41p   
  悠彩会スケッチ会の3枚目。昼食会までに少し時間があったので、銀橋(桜之宮橋)を渡って大川の左岸に出た。河岸の桜の下から下流方向を描いたが、遠くに若いころ働いていた付近のビル群が見え、ちょっと懐かしい。画面中央の大きな建物が地上22階建てのOMM(大阪マーチャンダイズ・マート)ビルで、1969年に完成した当時は確か大阪で一番のノッポビルだったように記憶しているが、今では周囲にいくらでも背の高いビルがある。画面の右手にあるレンガ色の派手な建物が造幣局である。珍しく大阪に本拠を置く政府機関として、明治以降、日本の貨幣を造り続けてきたが、2003年に独立行政法人となった。  
 
 
桜ノ宮(大阪市都島区)00・08・05      F8
JR大阪環状線の桜ノ宮駅あたりの大川の両岸は河川公園として整備されている。対岸には工場跡に帝国ホテルや高層オフィスビルもできた。しかし、公園はブルーテントの天国である。悠彩会のスケッチ会がここで開かれ、私としては珍しく環状線の鉄橋に挑戦した。スケッチ用の小さないすで描いていると、ブルーテントの人が立派な籐椅子を持ってきて「こちらの方がすわり心地がいいぞ」と勧めてくれた。

天満(大阪市北区天満)01・04・01      F8
桜に誘われて大川端へ出かけた。このあたりは大阪一の桜の名所。天満橋南詰めから対岸を描いた。上の絵もこの絵も、絵になっている場所はいずれも北区の風景である。

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