大阪府

千林(大阪市旭区)

京阪電車・千林駅前にある「千林商店街」は大阪市内でも活気のある商店街として有名である。この商店街の一角でスーパー「ダイエー」が創業したことでも知られる。その商店街のすぐそばに大阪市内とは思えない古い民家が残っていることを、「いらかぐみ」の七ちょめさんに教えてもらった。このあたりはもともと旧京街道沿線だし、千林商店街は京街道から分岐する野崎街道の道筋にできたというから、周辺に古い町並みが残るのもうなずける。戦災も免れたようである。

千林@(大阪市旭区千林1丁目)11.08.01      F6
この日、夕方から大阪市内で「悠彩会」の暑気払いがあるため、少し早目に出かけ途中下車してスケッチした。この建物は淀川沿いで洪水対策としてよく見かける「段蔵」である。大切なものほど水に浸かりにくい土台の高い蔵に入れる仕組みになっている。絵の突き当たりある高架線を京阪電車が走っている。

千林A(大阪市旭区千林1丁目)11.08.01      F6
昭和初期の千林辺りの古い地図を見ると、一面の田んぼの中に、野江、関目、森小路、千林など、今京阪電車の駅がある辺りにだけ集落がある。電車が走り始めて駅周辺はすっかり都市化したが、古い農家はそのまま残ったらしい。「ちょっと前まで、この辺りはこんな大きな家ばっかりでした」と玄関をお借りした家の奥さん。

千林B(大阪市旭区千林1丁目)11.08.01      F6
この絵の左手前の建物には小さな祠と千林商店街の事務所があった。道をまっすぐ行くとすぐ商店街にぶつかる。このあたりに、明治の終わりから大正時代にかけて、京阪電車の地上線が走っており、商店街の真ん中に今でもいかにも線路跡と分かる個所がある。

大阪市鶴見区放出へ
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