大阪府

梅田(大阪市北区)

JR大阪駅周辺を「梅田」と呼ぶ。正式町名は駅南側が梅田1、2丁目、角田町、小松原町などで、北側は芝田町1、2丁目、茶屋町、大深町などだが、これらを含んだ広範囲な地域を「梅田」と呼ぶことが多い。周辺の私鉄や地下鉄の駅はすべて「梅田駅」で、大阪にやってきた人にはややこしいかもしれない。大阪駅ができるまでは田んぼが広がる寂しい地域で「埋田」がその名前の由来というが、今はもちろん大阪を代表する繁華街の一つである。

   
  梅田・芝田交差点(大阪市北区)2019.01.30   F6  
  寒いのでスケッチの在庫が切れている。この日、大阪・梅田で正午集合の会合があった。先日、ひまつぶしさんが梅田界隈でたくさん描かれていたので「そうだその手があった」と少し早めに出かけて、その真似をすることにした。まず、JR大阪駅構内の3階連絡橋から下の線路を描いてみようと思ったが、私の腕ではどうにもならない。続いて、ヨドバシカメラ横の歩道へ行った。目の前の芝田交差点の南側に大阪駅と阪急梅田駅をつなぐ陸橋があり、阪急百貨店が入る梅田阪急ビルがそびえている。通行人が少なく、何より陽当たりが良くて気持ちよさそうなので、その場所で妥協した。  
 
 
   
  茶屋町B(大阪市北区)2019.01.30   F6  
  集合時刻までもう少し時間があるので、2枚目を描くため茶屋町へ行った。以前、壁をブルーに塗った町家があったが、その壁が派手なイラスト入りに塗り替えられている。そのイラストと隣の焼き肉店の看板を描き終わらないうちに集合時刻になってしまったので、続きは写真から描いた。  
 
 
「浪漫倶楽部」(大阪市北区梅田2丁目)2013.04.25        F6
西天満のマサゴ画廊を訪問した後、桜橋交差点近くの梅田2丁目でスケッチした。以前、産経新聞社があった場所の裏手の路地に時計台を備えた古そうなビルがある。「札幌市時計台」あるいは高知県安芸市の「野良時計」を思わせる凝ったビル。何しろ大阪駅から至近距離の場所だけに、重要文化財や登録有形文化財ではないとしても、お金持ちの人が贅を凝らして建てた由緒あるものだろうなどと想像しながら描いた。正面の壁にいかにも年代物といった銘板が取り付けられており「浪漫倶楽部」とある。しかし、帰宅後調べてみると、主に飲食店を対象としたテナントビルで、1983年の完成という。

茶屋町A(大阪市北区)2011.04.14     F6
この日は梅田・茶屋町の画廊で知人のグループ展が開幕したので、スケッチブック持参で訪問し、周辺で「茶屋町らしい」ポイントを探した。若者の町らしく、今は新しいビルばかりだが、1軒だけ、昔の茶屋町を思わせる存在感のある家がある。青色ペンキを塗ったトタン板の壁が印象的。その左側には黄色のペンキを塗りたくった靴屋がある。

茶屋町@(大阪市北区)09.10.31   F6
阪急電車・梅田駅の東側に広がる「茶屋町」は若者で賑わう繁華街である。しかし、その中央を南北に貫く道筋は不規則に曲がり、何だか旧街道を思わせる。この道は旧池田街道で、明治時代に鶴乃茶屋、車乃茶屋、萩乃茶屋といった茶屋があったため、茶屋町という町名ができたという。少し前までは何となしに歴史を感じさせる建物もあったが、最近の再開発ですっかり姿を消した。梅田のホテルで同窓会があったついでに、茶屋町でスケッチした。網敷天満宮というお宮さんまでビルの上に乗っていて、その左側にかすかに見える「袖壁」だけが古さの証である。

大阪駅北(大阪市北区)09.07.11   F6
大阪駅北側で新築中のビルがあり、林立するクレーンが面白い。土曜日の夕方でごった返すなかで、Iさんと2人並んでスケッチブックを広げた。「大阪駅新北ビル」というそうで、百貨店などが入居することになっている。

梅田(大阪市北区)08.06.27 36×51cm
与堂さん、ひまつぶしさんが描かれた絵をみて、JR大阪駅と阪急梅田駅を結ぶ歩道橋を描く気になった。改築中の阪急百貨店の工事用クレーンが面白い。2011年には187メートルの超高層ビルになるそうだ。「民家と町並み」のコンセプトからは外れるが「今しか描けない町並みの記録」ととらえることにした。スケッチしたヨドバシカメラの東側は、午後には日陰になり、恵まれたスケッチポイントである。

梅田スカイビル展望台へ
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