鳥取県

福井、用呂ほか(八頭町)

八頭町は2005(平成17)年3月に、群家、船岡、八東の3町が合併して発足した。八東川の流域に開け、ナシ、カキ、リンゴなどの栽培が盛んで、フルーツの里と呼ばれている。町内を若桜鉄道が走り、所々に豊かそうな村々が広がっている。
 
 
   
  「矢部家住宅」(八頭町用呂)2018.05.04     F6   
  若桜町から少し鳥取寄りの八頭町用呂に「矢部家住宅」があるのを地図で知った。鳥取県でも一番古い民家で、国の重要文化財指定だという。せっかくだから立ち寄ってみた。家の前の説明板によると、最初に若桜鬼ヶ城を築いた矢部氏の縁者で、江戸期にはこの辺りの大庄屋を勤めた家だという。母屋を取り囲むの赤い瓦の建物も立派だが、母屋の屋根の「置き千木」の数に驚いた。千木の数が家の格を表すというが、矢部家は何と11本もあった。数を間違えないようスケッチした。  

福井(八頭町=旧船岡町)05.04.10 36×51cm
鳥取へ所用で出かけたついでに、若桜鉄道・隼駅に近い「福井」という集落でスケッチした。それまで船岡町だったが、05年3月末に合併で新しい町になったばかり。線路沿いに国道482号線があり、その道に面して「どうして?」と思うぐらい立派な造りの旧家が並んでいた。天気予報が外れて雨にはならなかったが、風が非常に強く、ときには絵が飛ばないようにイーゼルを押さえ、どこかへ飛んでいきそうになる道具を追っかけながらのスケッチとなった。

隼駅前の駐車場に車を止めた。上の絵を描いたあと、寅さん映画に出てきそうな懐かしい駅舎を線路に下りてスケッチした。若桜鉄道の駅は昭和5年に建てられたものが多く、この一つ若桜よりの安部駅では実際に「男はつらいよ」のロケが行われたという。






隼駅(八頭町)05.04.10

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