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兵庫県 |
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湯の山街道(三木市) |
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三木は別所氏の城下町として発展したが、豊臣秀吉の凄惨な三木城攻めによって荒廃した。その後、秀吉の復興策により商工業が栄え、現在の金物・刃物産業の基礎を作った。市内中心部を姫路から有馬温泉へ至る「湯の山街道」という古い街道が通っており、その街道に沿って古い町並みが残っていた。 |
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湯の山街道@(三木市本町2丁目)2011.01.09 36×51cm |
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超精密風景画家・吉岡充氏の展覧会が三木市立堀光美術館で開かれているのを機に、スケッチを兼ねて兵庫県三木市へ行った。展覧会場を訪問する前に、吉岡展の案内状にも載っている湯の山街道沿いの金物商「黒田清右衛門商店」あたりを描いた。この建物はいかにも金物の町・三木らしくて無視できないが、向かいの店の「質」という看板も気に入った。 |
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三木はイメージとしては遠いが、第2京阪道路の開通で自宅からずっと高速道路が利用でき、1時間ちょっとで到着した。
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三木戎まつり(三木市大塚2丁目)2011.01.09 F6 |
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観光案内所でもらったマップを見ながら「湯の山街道」を東へ歩くと、突然、道の両側に屋台の出店が現われた。よく知らなかったが、街道沿いに「大塚のえべっさん」と呼ばれる戎神社があり、9日、10日、11日と戎まつりが行われているという。人混みなので、ここで引き返そうかと思ったが、京都・祇園祭でのスケッチ経験を思い出し、戎まつり風景を描くことにした。左後方で町内の人がテントを張り「うどん、いかがですか」と派手な呼び込みをしている。体も冷えたので昼食は温かいうどんにした。 |
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目の前に骨董屋(古道具屋?)が店を出している。人が来れば描き込もうと手ぐすね引いていたが、スケッチしている間、ついにお客はゼロ。商売は大丈夫かなと、ちょっと心配になった。
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湯の山街道A(三木市府内町)2011.01.09 F6 |
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戎まつりの会場を背に「湯の山街道」を引き返す。昔の城下の中心だったと思われる芝町と府内町の境界あたりへやってくると、街道に面して向かい合わせに造り酒屋らしい建物が2軒連続している。そのうちの府内町側の1軒、土蔵脇に「舟板塀」という説明板が建っている建物に焦点を当ててスケッチした。スケッチ後、この建物は今は酒屋ではなく、そっくりレストランとして活用されているのを知った。街道に面した表側には杉玉も取り付けられており、いかにも造り酒屋のままなのだが、裏手に回るとそこにレストランの新しい入り口があり、庭は広い駐車場になっていた。見事な転身である。 |
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三木城址(三木市上の丸町)2011.01.09 36×51cm |
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吉岡充氏の作品に、市内中心部を流れる美嚢川の河川敷から三木城址を描いた1点があった。構図が面白かったので、同じ場所から描くことにした。河川敷は春には花見スポットになるようで、日当たりがよく環境抜群。散策する人も多い。左手に神戸電鉄の鉄橋があったので、ついでに電車を描き込んだ。城址は公園として整備されているが、遠目には丸や三角、四角の「狭間」(さま)が設けられた白漆喰の塀ばかりが目立つ。手前の家並みは湯の山街道沿いの「ナメラ商店街」という珍しい名前だった。どんな字を書くのかなと思ったら「滑原」という字らしい。 |
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黒田清右衛門商店A(三木市本町2丁目)2011.01.09 F6 |
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冬の寒い日に、4枚も描いたからもう十分という気分だった。三木市内には立ち寄り温泉施設が3カ所もあることをネットで調べていたから、同行のFさんに「温泉でもどう」と声をかけた。しかし「面倒」という返事。それならというわけで、もう1枚描くことにし、最初に描いた本町2丁目の老舗金物店付近へ行った。スケッチを終わりかけたころ、神戸から単車でやってきたという人が同じ場所でスケッチを始めた。絵はがきセットを頂戴したが、カバーに書かれた略歴を見ると、芸大出身のYさんという画家だった。 |
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黒田清右衛門商店@(三木市本町2丁目)02・08・24〜25 F8 |
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六甲山の山上で悠彩会の1泊暑気払い会があったのを機に三木市へ行った。下調べはしていなかったが、神戸電鉄三木駅から橋を渡った本町交差点あたりで古い町並みはすぐ見つかり、金物問屋の老舗・黒田清右衛門商店の建物を描いた。のこぎり型の看板が珍しいが、それよりも虫籠窓が2重になっている建物は初めて見た。気に入って描き始めたが、どうも調子に乗れない。六甲での1泊後、またここへやってきて続きを描いた。こんなに時間がかかった絵も珍しい。 |
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