兵庫県

魚崎(神戸市東灘区)

日本一の蔵出し量を誇る酒どころの灘五郷は西宮市から神戸市灘区にわたって点在している今津郷、西宮郷、魚崎郷、御影郷、西郷の総称である。日曜画家にとって京都・伏見と並ぶ酒蔵のスケッチポイントとあって、私も93年から94年にかけて神戸市東灘区の魚崎に出かけた。絵はたった4枚しかないが、95年1月17日の阪神淡路大震災でこれらの酒蔵はすべて壊滅的な被害を受けてしまった。

魚崎1(神戸市東灘区)93・10・10 F8
魚崎にあった菊正宗の酒造記念館は重文に指定されていた。この日はFさんと二人で出かけ、この記念館を描いたあと近くの国道脇にあった甲南漬けの店を描いた。95年11月の第2回悠彩会展には「震災コーナー」を設けたが、私はほかに絵がなかったので、この絵を出展した。

魚崎2(神戸市東灘区)93・10・11 F4
次の日、今度は一人でまた出かけた。神戸は地理不案内なので正確な場所を覚えていないが、少し高架になった道路で酒蔵の間から六甲山が見え、願ってもないポイント。ところがバッグを開けてみると、F8のスケッチブックは昨日で紙が終わっているではないか。やむなく予備のF4に描いた。

近くで表情のよい酒蔵を見つけてもう1枚描いた。



魚崎3(神戸市東灘区)93・10・11 F4

悠彩会代表のYさんと芦屋市で描いたあと、また酒蔵を描きに行った。



                     魚崎4(神戸市東灘区)94・10・22 F8

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