香川県

志度(さぬき市)

四国86番札所・志度寺のある志度は、お寺の門へ至る旧街道に沿って伝統的な民家がかなりの密度で残っていた。江戸時代の科学者・平賀源内がこの町の出身だそうで、その旧邸という建物もあった。志度寺には墓もある。町では今でも「源内さん」と呼び親しみをもっているようだ。意匠に凝った虫籠窓が多いのが印象に残った。

志度@(さぬき市)08.05.29  F3
高松への所用のついでに夕方から志度へ。高徳線の列車本数が少なそうなのでまず駅で帰りの列車時刻を確認した後、ひととおり町並みをチェック、帰りの列車の時間を気にしながら何枚か描いた。その1枚目。

志度A(さぬき市)08.05.29  F3
志度寺の門へ続く旧街道の道端でスケッチしていると、目の前をベテランらしいお遍路さんがスタスタと通り過ぎる。「いかにも四国らしい」と慌ててその姿を描き込んだが、そのころにはもうその姿は小さくなっていた。「もうすぐ日暮れなのに今日はどこまで行くのだろうか」とふと思った。右側の建物は遍路宿の以志屋旅館で、建物は国の登録有形文化財という。こちらに七ちょめさんの宿泊リポートが。




志度B(香川県さぬき市) 08.05.29     F3 



志度寺へ初めて行って、立派な五重塔があるのにまず驚いたが、それよりもやはり仁王門にかかっている巨大わらじが印象に残った。松山の石手寺にも同じような大わらじがあったが、ネットで「巨大草鞋(わらじ)」と入れて検索するとあちこちのお寺の名前が出てくる。知らなかっただけで、けっこうよくある風景らしい。




   
        志度寺の仁王門と五重塔

志度C(さぬき市)08.05.29  F3
平賀源内の旧邸まで行って志度駅に引き返す途中で、ふと振り返ると醤油屋さんの蔵が見えた。手前の蔵も同じ醤油屋さんのものかどうか知らないが、よく目にする風景とはいえ、絵心をくすぐる構図である。乗る予定にしていた列車を1本見送り、もう1枚欲張ることにした。左側のお宅のトタン壁や電気のメーター、プロパンガスボンベ、エアコン室外機、郵便受など大好きな小物を描くのが本命だったかもしれない。

東かがわ市引田へ
「中国・四国の旅」の目次へ