京都府

五条坂(京都市東山区)

五条坂は京焼・清水焼の発祥の地である。京阪・清水五条駅から五条通を東に向かうと、大和大路交差点の歩道に「ここより東、五条坂」という小さな標識があり、近くの若宮八幡宮社には発祥の地の説明板もあった。現在、生産拠点は大半が京都市山科区や宇治市に移っているが、毎年8月には五条坂で「陶器まつり」も開かれ、陶磁器店が軒を並べている。

河井寛次郎記念館あたり(京都市東山区)       2015.05.14    F6
京阪・清水五条駅から清水寺あたりへ行ってみようと五条通を東へ。ふと気が変わって、一筋南の渋谷通へ移動して、陶芸家・河井寛次郎の記念館が見える小路を描いた。京都市内中心部では珍しく道路がカーブしているのが面白いと思いながら描き始め、しばらくしてから「あれ!ここは描いたことがある」と思い出した。帰宅してホームページで確かめると、10年前の05年にまったく同じアングルで描いていた(↓の絵)。せめてタイトルだけ別のものにした。

陶器神社あたり(京都市東山区)2011.03.30     F6
この日は京都で開催中のグループ展訪問を兼ねて、清水寺近くの茶わん坂でも描こうかと京阪電車の清水五条駅で降り、この場所を通りかかったが、家並みが面白いなと感じて、道草した。家並みの間にある若宮八幡宮社は陶器神社とも呼ばれている。

五条坂と茶わん坂(京都市東山区)10.09.12    36×51cm
東山通を越えて清水寺へ向かう「五条坂」の途中から「茶わん坂」(清水新道)が分かれている。茶わん坂の正面には清水寺の三重塔も見え、興味深い構図である。たまたま日曜日だったので、清水の市営駐車場に出入りする大型観光バスが数珠つなぎで、スケッチには苦労した。

五条坂・鐘鋳町(京都市東山区)05.10.21 36×51cm
五条通の南側・鐘鋳町には大正から昭和にかけて活躍した陶芸家河井寛次郎の自宅兼工房をそのまま記念館にした施設がある。鐘鋳町という町名はもともとお寺の鐘を鋳造していたことにちなむものだろう。東西に通る渋谷通に座って河井寛次郎記念館あたりをスケッチした。

五条坂・渋谷通(京都市東山区)05.10.21 F8
上の絵を描いた場所から渋谷通を少し西に行くと、元はタバコ工場だったという赤煉瓦造りの建物がある。今は「関西テーラー」という看板が出ており、裏側の建物はウィークリーマンション「東山IVY」として利用されている。そのマンションに入る道の煉瓦塀と隣の町屋が支え棒でつながっており、ちょっと不思議な空間である。倒壊防止の無粋な支え棒なのか、あるいはお洒落なアクセサリーなのか。

京都市東山区問屋町通五条下ルへ
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