京都府

麩屋町通(京都市中京区)

京都市中心部の東西の通り名は、丸竹夷二・・・の数え唄があって覚えやすいが、南北の通りの名前はいまだに地図を見ないとよく分からない。麩屋町通というのは寺町通の2筋西側。御池通から下がったところに有名な高級旅館が向かい合っている。

「炭屋旅館」(京都市中京区麩屋町通三条下ル)    2015.03.04      F6
三条通の画廊で「京の路地裏スケッチ展」が開かれ、多くの知人が出展しておられるので、訪問ついでに、周辺でスケッチすることにした。画廊へ向かう途中、麩屋町通に面した「炭屋旅館」が見えたので、とりあえず1枚目にここを選んだ。炭屋は京都を代表する老舗高級旅館として知られる。麩屋町通のすぐ北側には老舗高級旅館の「柊屋旅館」と「俵屋旅館」が向かい合っており、そのうち俵屋は以前描いたことがある(↓の絵)。スケッチしていると玄関先に水をまいていた番頭さんらしき人が絵を覗きにきたので、「とても中へは入れませんが…」などと少しだけ言葉を交わした。

「白山神社あたり(京都市中京区麩屋町押小路下ル)10.10.27       36×51cm 
麩屋町通押小路下ルといえば、京都市役所から少し西へ行った場所だが、そこに「白山(はくさん)神社」という神社があり、その続きに古い町家が並んでいる。先日、OHさんがスケッチされ、印象に残っていた。家並みに神社の鳥居が混じるだけで少し変化が出る。ネットで調べてみると、白山神社というのは石川県白山市の白山比盗_社を総本社とし全国に2700もあるという。

「俵屋」あたり(京都市中京区麩屋町通姉小路上ル)10.10.27       F6
京都市役所にも近い麩屋町通のこの場所に「柊屋」と「俵屋」という超高級旅館が向かい合っている。もちろん泊まったことも中へ入ったこともないが、外観を描かせてもらうのだけならタダ。この絵は「俵屋」の玄関で、暖簾も戸もない簡素な造りがかえって珍しい。10年3月に与堂さんとスケッチをご一緒した時、同じ場所で描かれた絵がとても印象に残っていた。

「京四季」あたり(京都市中京区麩屋町通姉小路下ル)10.03.30       36×51cm
御池通から麩屋町通を南へ。以前スケッチしたことのある姉小路通との交差点を過ぎて、ふと振り返ると盛大に干してある洗濯物が目に入った。「こういうのも京都の町なかの風景」と思って、スケッチすることにした。「京四季」という料理屋があり、玄関先で職人さんが作業している。当面その車も移動しそうにないので、そのまま描き込んだ。

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