京都府

上賀茂(京都市北区)

上賀茂神社から東へ、境内から流れ出す明神川に沿って社家の土塀が続く。この社家町は重伝建地区に選定されている。この町に恩師が住んでおられたため、京都でもとくに馴染み深い町である。

上賀茂・社家町A(京都市北区)11.10.26     36×51cm
展覧会訪問を兼ねて京都でスケッチすることにし、ベストシーズンなので、ちょっと足を延ばして上賀茂神社の社家町へ行った。上賀茂へは市バスしか交通手段がないため、つい敬遠してしまう。03年以来、8年ぶりだった。川沿いの社家の塀から柿の木が覗いている風景を選んで描き始めたが、カメラを持った人が次々にやってきて、皆さんこの場所でシャッターを押す。「狙い目は同じですね」と声を掛けていく人もいた。

上賀茂・大田神社あたりA(京都市北区)11.10.26     F6
上賀茂の社家町は車の通行量が多く落ち着かないので、少し東に歩いて大田神社の鳥居が見える場所へ移動した。ここは道幅が広くて人通りも少ない。03年に来た時にも実は同じ場所で2枚目を描いた。それから8年経っているのに、土塀の傷み方はまるで一緒。門のところに止めてある自転車まで同じような気がした。

上賀茂・社家町@(京都市北区)03・05・17      アルシュ36×51cm
この日は悠彩会のスケッチ会があり、初めてこの風景に挑んだ。川が難しい。絵では省いたが、この道は車と観光客の洪水だった。

上賀茂名物は「すぐきの漬物」。この地特産のカブに似たスグキ菜を漬けたもので、大好物の一つだが、高くてあまり手が出ない。



すぐきの漬物の老舗 89・12・23 F0
上賀茂神社の鳥居前に2軒の「焼き餅屋」がある。どちらも本家、元祖を名乗っているが、私はこちらのお店の焼き餅の方が好きだ。



                          焼き餅の老舗 89・12・23 F0

上賀茂・大田神社あたり@(京都市北区)03・05・17 アルシュ36×51cm
上賀茂神社から東へ10分ほど歩くと大田神社がある。境内にカキツバタの群生地(天然記念物)があり、ちょうど盛りだった。私はいつものように「大田神社あたり」を描いたが、朝から夕方まで画面いっぱいにカキツバタの花を描き続けている若い女性がいた。

京都市北区出雲路橋あたりへ
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