京都府

北山散歩

京都市は三方を山に囲まれている。北側の山を「北山」と呼ぶが、特定の山をさすのではない。山ひだの間に名刹があり、人々の暮らしが営まれている。(89年から90年にかけて描いた小品です)

      「雲が畑」は上賀茂神社から加茂川に沿ってどんどん遡ったところにある。そのまた最上流に「岩屋不動」がある。






雲ケ畑(京都市北区)F0
     
      京北町の周山から保津川の上流の大堰川に沿って遡ったあたりが「山国」の里。この里で珍しい桧皮葺の民家を見つけた。とても品のある家だったが、後日訪ねたら、カバーがかかっていた。





桧皮葺きの家(京北町) F0
     
      京北町の大堰川沿いに「常照皇寺」がある。境内に巨大な桜の古木があって、その季節は花見客でごった返すが、そのほかのシーズンはひっそりしている。






常照皇寺(京北町)F0
     
      鷹峰から杉坂に抜ける旧道に京見峠があり、その頂上付近に一軒の茶屋があった。この峠からはその名の通り京都の町並みがよく見える。





京見峠(京都市北区)F0
     
      鞍馬の手前から貴船神社の横を抜けて芹生峠を越えたところに芹生(せりょう)の里がある。車1台がやっとという道だったが、今はどうなっているのか知らない。






芹生(京北町)F0
     
      同じ芹生の里で見つけた旧家。夏はよいが、冬はかなりの積雪があり、さぞ大変だろうと思う。






芹生(京北町)F0
     
      北山は杉の産地である。北区の杉坂あたりは北山杉の集散地で、あちらこちらに杉を床柱などに使う「磨き丸太」に仕上げる工場がある。






杉坂(京都市北区)F0
     
      北山杉は何回も何回も入念な枝打ちをしてまっすぐに育てられる。よく手入れされた杉林はすがすがしい。






北山杉F0
    

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