京都府

三条大橋付近(京都市東山区・中京区)

鴨川に架かる三条大橋は東海道五十三次の西の起点。三条京阪駅を降りて河原町三条や三条通といった繁華街へ向かう入り口でもある。

三条大橋・桜のころ(京都市中京区)2014.04.03      F6
鴨川畔ではよくスケッチしているが、いつも暑い寒いが関心事で、スケッチ場所も限定される。桜が咲いているような季節のスケッチはめったにないので、御池大橋の上から三条大橋付近を描くことにした。御池大橋は三条大橋や四条大橋と違って人通りは少ないから、歩道でスケッチしていても通行の邪魔にはならない。気候の良さに誰もが浮き浮きした気分なのだろう。いろんな人が絵を覗き込んで「いい天気ですねえ」などと声をかけていった。

三条大橋夕景(京都市中京区)2013.12.14      F6
悠彩会の忘年会が終わり一杯機嫌で外へ出てみるとそれほど寒くない。帰り道が同方向のIさんと御池大橋を渡りながら「もう1枚描きますか」と声をかけたら「描きましょう」と二つ返事。同行していた新規入会希望のNさんも仕方なく(?)付き合ってくれた。左京区の鴨川左岸から三条大橋と中京区のビル街を描いた。あっという間に日暮れが迫ってきた。

三条大橋西詰(京都市中京区)2012.03.21     F6
三条大橋西詰に五色豆や京あられなどを扱う「本家舩はしや」という老舗のお菓子屋がある。もともと宇治でお茶の商いをしていたが、1905年(明治38年)にこの場所に店を構えたという。いかにも京都らしい店の一つである。しかし、このスケッチでは目立たないが、その西隣りにある箒やタワシなどシュロ製品の専門店の店頭の方が以前から気になっていた。「内藤利喜松商店」という店名らしく、1818年(文政元年)の創業だという。こうした繁華街でシュロ製品だけを扱う店が成り立つということこそ京都らしい。

三条大橋西詰付近(京都市中京区)2012.03.21     F6
三条大橋の東詰から西を見る構図が案外面白いと思った。しかし、橋のたもとはあまりにも人通りが多いので、河畔の遊歩道へ下りて陽だまりに座った。正面に見えるのが五色豆の「本家舩はしや」、その向こうは「旅館加茂川館」、右側の川岸に建つ近江屋ビルには珈琲チェーン店の「スターバックス三条大橋店」が入っている。5月〜9月までならこの店にも鴨川の納涼床が出る。普通のコーヒー代で川床気分が味わえる“穴場”である。店の前の広場には野外テーブルが置いてあるが、その昔にはここに「高札場」があったという。

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