三重県

伊勢神宮あたり(伊勢市)

伊勢神宮内宮の鳥居前に広がる「おはらい町」には本瓦葺きで黒く塗った板張りの建物が並んでいる。この建築様式は周辺の町や村にも広がっており、独特の景観をつくっている。03年8月23日から24日にかけて、伊勢神宮周辺を訪ねた。

麻吉旅館1(伊勢市古市)03・08・23 アルシュ36×51cm
伊勢神宮の内宮から外宮にかけて長峯と呼ばれる丘陵が続いており、この丘の上にかつて伊勢参りの人たちが精進落としをした遊里・古市があった。今では普通の住宅街だが、このなかで江戸時代中ごろの創業という「麻吉旅館」の建物だけが当時のままの姿を残している。「正確な創業時期はよく分からない」(麻吉のホームページ)そうだが、坂をうまく利用して最大6層にもなっているという複雑な建物は、まさに絵になる。



                                 いらかぐみ・七ちょめさんの「麻吉旅館」宿泊リポートがこちらに。


麻吉旅館2(伊勢市古市)03・08・24 モンバルキャンソンF8
麻吉旅館の敷地内を通る坂道は「手振り坂」といい、近所の人たちの格好の散歩コースになっている。夕方になって散歩する人の数も増え、いろんな話がはずんだ。そんな中の一人に「この旅館に泊まってみたいが、高いんでしょうね」と声をかけると、「そんなことはないと思いますよ。交渉してあげましょうか」という。ご親切にも、話をまとめてくださった。
翌朝6時、「朝飯前」に旅館の玄関を描いた。まだ大戸が閉まっていたが、お願いして暖簾を出してもらった。



朝熊(伊勢市)03・08・23 モンバルキャンソンF8
伊勢から鳥羽に向かう何本かの道のうち朝熊(あさま)山の麓を通る県道37号線に沿って朝熊集落がある。村中に入ると独特の伊勢風の民家が軒を連ねている。この絵を描いた場所は朝熊の隣の一宇田という集落で、近くに伊勢名物「赤福」の近代的な工場があった。とにかく暑い。構図より日陰を優先した。

おはらい町(伊勢市)03・08・24 アルシュ36×51cm
内宮前の「おはらい町」には何回か足を踏み入れているが、絵を描いたことはなかった。地元に宿泊した強みを生かし、初めてこの町並みに挑戦した。絵では人影は少ないが、実際は夏休みの最後の日曜日とあって、通りは押すな押すなの人込み。日陰を提供してくれた銀行の建物に敬意を表して看板を描き入れておいた。

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