奈良県

豊浦(明日香村)

近鉄橿原神宮駅を玄関口として明日香へ入ると最初にある集落が豊浦である。日本初の女帝・推古天皇が即位されたのがここにあった豊浦宮だそうだ。豊浦は甘樫丘の西北にある。

   
  和田池(奈良県明日香村)21.01.14  36×51p   
  新年から寒い日が続いていたが、この日は3月並みの気温になるという。昨年暮れにスケッチに出かけてから描いていないので、新年の描き初めに明日香に出かけることにした。コロナウイルスの感染がまた深刻になり、この日から大阪府にも非常事態宣言が出て、不要不急の外出は控えろとのことで、他県への移動は若干気が引けるが、一人静かにスケッチする分には感染拡大には関係なかろうとの勝手な解釈をした。久し振りに甘樫丘に上るつもりだったが、天気は良いものの霞がかかり遠望が効かないため、取りあえず甘樫丘の西側にある和田池畔に座った。  
 
 
和田池の夕景(明日香村豊浦)10.10.22       F6
日暮れが早いのが秋の欠点だが、暑くも寒くもない快適な季節はめったにない。ということでもう1枚描くかと、「豊浦」へ移動した。「和田池」のほとりへ行き前回とは違うアングルを探したが、結局、以前とほぼ同じ構図になってしまった。池の周囲は近所の人の散歩コースになっているらしく、次々にやって来る人と雑談しながら描いているうちに、手元が見えにくくなってしまった。

豊浦(明日香村)08.10.25  36×51cm
7月末に甘樫丘の上でスケッチしていた時、西側を見下ろすと「和田池」という池の畔に白壁の家が並ぶ風景が見えた。その時も行ってみたが、日影がなくてどうにもならないので、秋になったらと思っていた。この日は和田池畔に直行した。池畔の家並みは豊浦の一部のため開発規制がかかっているが、丘の向こうは橿原市域で、新興住宅がびっしりと建ち並んでいる。

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