奈良県

増(まし)(御所市)

葛城山と金剛山の間の鞍部に水越峠があり、昔、この付近で大和国と河内国が水争いをした歴史がある。その峠を下ったところに増(まし)という珍しい名前の集落がある。集落のそばを走る山麓線から眺めるとなかなか魅力的な姿の家並みである。

増(まし)(奈良県御所市)2011.04.29     36×51cm
この日は近くの名柄でスケッチしていたが、春らしい葛城山の姿が描きたくなり、山がよく見える葛上中学校の近くへ行った。目の前の緑がいかにもみずみずしく、そよ風も実に気持ちが良い。もう少しすると葛城山の頂上はツツジの花で真っ赤になると聞く。山の裾野に増の集落が広がっている。

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