奈良県

榛原(宇陀市榛原)

榛原町は大阪への通勤圏として新しい住宅街もできているが、近鉄榛原駅のすぐ近くに旧伊勢街道に沿った古い町並みがあり、狭い道におおいかぶさるように家並みが続いている。この町も06年1月、合併で宇陀郡榛原町から宇陀市榛原区に変わった。

榛原4(宇陀市榛原)06.08.26 36×51cm
悠彩会のスケッチ会が榛原で開かれた。この町へは2年ぶりだったが、伊勢参りの本街道と表街道の分岐点だった萩原の辻(札の辻)あたりは、さらに空き地が増えていた。しかし、萩原の辻のほんの少し南の交差点は以前のまま。幸い日陰も確保できるので迷わずこのポイントを選んだ。

榛原・伊勢表街道(宇陀市榛原)06.08.26 36×51cm
今回の幹事・Aさんの下見は行き届いていて、案内地図には伊勢表街道を俯瞰できるポイントも記入されていた。昼食時に降った雨もやんだので、2枚目は俯瞰に挑戦することにした。しかし目の前に広がる町並みのスケッチは手間がかかる。とくに俯瞰を描かせたら速くてうまいひまつぶしさんを誘ったことを反省しながら、懸命に描く。そのうちにまた雨がやってきて画面が濡れだした。仕方なく未完成のまま、筆をおき、帰宅後に仕上げた。

榛原2(榛原町)04・07・18 36×51cm
伊勢本街道と伊勢表街道の分岐点である萩原の辻には、文政11年に建てられた立派な道標が立っている。札の辻から東を向いてスケッチした。

榛原3(榛原町)04・07・18 F6
上の絵に描いたお宅の玄関先を拝借して萩原の辻を描いた。古い写真を見ると、かつては右側の空き地になっているところにも古い民家があり、風情のある三叉路だったようだ。(06年8月、絵の左側にある建物が撤去され、駐車場になっていた)



蔵の手前を横切っているのが国道165号線。伊勢表街道のルートとほぼ重なっている。(上)

萩原の辻には「あぶらや」という古い旅館が残っている。「本居宣長公御宿泊」の木札がかかっている。(左)
(Fさん画、F0)

榛原1(榛原町)01・09・01 F8
札の辻から東へ。伊勢表街道を歩くと道が曲がりくねっていて、非常に変化のある家並みが続く。いかにも旧街道といった趣がある。

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