奈良県

法輪寺あたり(斑鳩町)

奈良県斑鳩町の法輪寺の三重塔は法隆寺、法起寺の塔とともに「斑鳩三塔」と呼ばれている。この塔は1944年(昭和19年)に落雷のため焼失、作家の幸田文さんらの尽力で1975年(昭和50年)に再建された。この寺を取り囲むように「三井」の集落がある。寺とともに歩んできた裕福そうな集落である。

   
  冬の法輪寺(奈良県斑鳩町三井)2020.12.23   F6  
  心ならずもスケッチ間隔が20日近くも空いてしまった。この日、年内最後の良い天気という天気予報に誘われて、年内最後のスケッチをしようと奈良・斑鳩町へ行った。駐車場の関係でまず、法輪寺へ。最も定番と言えるお寺の東側からのアングルを選んで1枚。幸い背景の山にはまだ紅葉が残っていた。  
 
 
   
  法輪寺の秋(斑鳩町)19.09.26    F6  
  日陰のない田んぼの真ん中で暑い思いをしながら2枚続けて描いた後、車を移動させ法輪寺まで来た。この場所には道路沿いに小さな公園があり、午後には日陰になる。今年はいつまでも残暑が厳しく「暑さ寒さも彼岸まで」という昔からの言い回しが通用せず、黄金色の田んぼを描くのも大変。ようやく日陰に入ってホッとしながら描いた。  
 
 
   
  歳末の法輪寺付近(斑鳩町)2018.12.25     36×51p  
  この日は朝からカラッと晴れ上がり、気温も高いので、1年のスケッチの締めくくりに、比較的手近な奈良・斑鳩へ出かけた。法輪寺の塔を見下ろす丘に上り、下の絵と同じ構図にならないよう、一段低いところに座り、お寺とその背後に広がる三井の集落の風景をのんびりスケッチした。山にはまだ名残の紅葉があった。  
 
 
   
  塔の見える小路(斑鳩町三井)2018.12.25   F6  
  法輪寺の俯瞰を描いた後、お寺の周辺に広がる三井の集落を歩いてスケッチポイントを探した。集落内には伝統的な建物が多く残っており、スケッチポイントも多いが、せっかくだから塔の見える小路に座った。小さな川も流れており、面白い構図だと感じた。  
 
 
   
  法輪寺の俯瞰(斑鳩町)2018.02.26     36×51p   
  暖かい日がやって来たので、しばらく足を運んでいない斑鳩の法輪寺へ行った。目新しいポイントはないかと周囲を見渡すと、お寺の東側に小高い丘があり、見晴らしが良さそうなので、登ってみた。丘全体は柿畑なのだが、高い所におあつらえ向きの空き地があって、法輪寺の塔や三井集落の家並みが一望できた。  
 
 
   
  法輪寺付近(斑鳩町)2018.02.26     F6   
  この場所は駐車場から至近距離なのだが、法輪寺の土塀と周辺の民家の組み合わせが気に入って、以前にも一度描いたことがある。ちょうど背中から日が当たるので気持ちよくスケッチした  
 
 
   
  法輪寺(斑鳩町)2018.02.26     F6  
  スケッチポイントを探しながら法輪寺の裏手を通りかかると、三重塔が屋根の間からヌッと覗いている。裏手にある民家の玄関先に座らせてもらってスケッチした。画面に入っているのはすべて法輪寺関係の建物である。何回も法輪寺周辺でスケッチしているが、法輪寺そのものを描くのは初めてだった。  
 
 
法輪寺三重塔(斑鳩町)2014.12.23       25×41p 
松尾寺から斑鳩へ移動、まず車が止めやすい法輪寺へ行った。この日は「塔」に焦点を当ててスケッチすることにしていたので、お寺の正面へ回わり、一番定番のアングルで描くことにした。冬になるとこのあたりでうろうろすることが多いが、このアングルで描くのは初めてだった。

法輪寺界隈A(奈良県斑鳩町三井)2012.12.29     36×51cm
法輪寺を東側から描く場合、これまで少し高いところを走る自動車道をスケッチポイントに選ぶことが多かった。この日もその道路へ行ってみたが、目新しさがない。そこで道路の東側の高台にある三井神社の石段を少し上ると、全体を少し見下ろす感じになり、1枚目とほぼ同じ風景なのにずいぶん新鮮に感じた。この日は暖かく、深い日影になっている石段なのに少しも寒くない。逆に暑い季節でもこの場所なら涼しく描けるなと思った。

法輪寺界隈@(奈良県斑鳩町三井)2012.12.29     F6      
2012年の描き収めにと、斑鳩の法輪寺、法起寺あたりへ出かけた。日差しの関係で法輪寺東側の田んぼの畔に座った。暖かく穏やかな日和でとても気持ちがよい。隣りの畑でエンドウの世話をしておらる人がいた。普通はそばでスケッチしていても無視されることが多いが、この日は、珍しくそばへ寄ってこられた。「どこから来たか?」との質問に始まって何かと話すうちに、斑鳩の現状などをいろいろ教えてもらった。

法輪寺あたりF(斑鳩町三井)10.07.04       36×51cm
法輪寺の裏手にある「三井の井戸」という古井戸の周辺なら間違いなく日影があると思ってこの地を選んだが、残念ながら井戸は絵にならない。あきらめてお寺の表側に回ってみると、幸いスケッチに格好の日影が確保できることが分かったので、初めて法輪寺を正面から描いてみた。手前に”点景”にぴったりの旗が立っている。あとでその旗の文字を読むと「分譲地」とあった。

法輪寺あたりG(斑鳩町三井)10.07.04      F6



一度、法起寺へ行ったあと、再度、法輪寺あたりへ戻った。日が陰っていたので、日影を考えずこの場所を選んだが、描き始めてすぐ日差しが強くなり、暑い思いをした。雑な絵になってしまった。

法輪寺あたりE(斑鳩町三井)08.12.27  36×51cm
法輪寺の裏手に「三井」(みい)という古井戸がある。そばにある説明板によると聖徳太子が掘ったと伝えられるそうで、とんでもない古井戸である。この井戸があるため、集落の名前を「三井」と呼び、法輪寺にも「三井寺」という別名があるそうだ。その三井の家並みの向こうに法輪寺の塔が覗く風景を描いた。

法輪寺あたりD(奈良県斑鳩町三井)08.03.09  36×51cm
三井の集落の家並みに塔が溶け込んでいるのはいかにも斑鳩らしい風景である。日当たりがよく気持ちのよさそうな田んぼの畦に座ってのんびりスケッチした。

法輪寺あたりC(奈良県斑鳩町三井)08.03.09  F6
タイトルは「法輪寺あたり」だが、実は法輪寺そのものを描いた。失礼ながら法輪寺の「生活領域」が気に入った。お寺さんもテレビも見ればお風呂にも入るわけである。講堂の屋根の鴟尾(しび)がチロリと見えるところが、普通の住宅ではない。

法輪寺あたりB(斑鳩町三井)07.03.20 36×51cm
このページで見る限り、法輪寺には冬にしか出かけていない。冬の戻りで寒い日が続いていたが、この日はよく晴れたため法輪寺を選んだ。しかし、風が強く、薄雲も出て寒かった。あまり気分が乗らないまま引き上げた。

法輪寺あたりA(斑鳩町三井)04・02・16 36×51cm
定年になって「絵を描きたくなったら描きに行く」という生活を続けている。よく勝手を知っている法輪寺へ出かけ、周囲をぐるっと歩き回って、このポイントを選んだ。太陽が背中から暖かい。背後で建物跡か何かの発掘作業が行われていた。

法輪寺あたり@(斑鳩町三井)02・01・12 36×51cm
01年の暮れから02年の正月にかけて斑鳩三塔を順番に描いた。法輪寺では塔と三井の集落が同時に見渡せる場所を探した。奈良から絵を描きに来たというご婦人が私の横に座り込み、しばらく話し込んでいった。

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