奈良県

当麻寺あたり(葛城市当麻)

牡丹で有名な当麻寺は、境内に東塔、西塔という二つの三重塔があり、魅力的なスケッチポイントが多い。東大門(仁王門)に向かって長々と続く参道にも古めかしい町屋が残っていてこちらも絵にしてみたくなる。といいながら、ここではつい別のアングルで描きたくなる。

   
  当麻寺・西塔(奈良県葛城市当麻)21.07.18   F6  
  この日は久し振りに悠彩会のスケッチ会が、奈良・当麻寺で開かれた。境内スケッチの許可を取り、みんなでゾロゾロとポイント探し。二つある三重の塔のうち、西塔が見える路地で取りあえず一枚目を描いた。  
 
 
   
  当麻寺・東塔(葛城市当麻)21.07.18   F6  
  当麻寺での悠彩会スケッチ会の続き。2枚目をどこで描くか迷った末、もう一つの塔・東塔の前に行ってみた。東塔は藪の中である。あまり描く気はしなかったが、まあいいかと正面でスケッチブックを広げた。  
 
 
   
  続・当麻寺東塔(葛城市当麻)21.07.18   F6    
  当麻寺での悠彩会スケッチ会の続き。東塔のスケッチがあまりにも雑になったので、もう1枚描くことにした。西塔の姿はあちらこちらから見えるが、日陰で描ける場所はないかとずいぶん探した。しかし、そんなな所は見つからないので、日向で妥協した。  
 
 
   
  続・当麻寺西塔(奈良県葛城市当麻)21.07.18   F6  
  当麻寺での悠彩会スケッチ会の続き。境内をぐるっと一回りして皆さんが描いておられる最初の場所へ戻ってくると、西塔の姿が良いのでもう1枚描くことにした。  
 
 
   
  当麻寺の東塔と西塔(葛城市当麻)21.07.18   36×51p  
  昼食会は皆で近くの公園に集まり、東屋の日陰で車座になってそれぞれの用意した弁当を食べた。コロナ禍で久し振りに顔を合わせたため話題は尽きない。午後は当麻寺境内を出て東塔と西塔が同時に見えるポイントへ行った。日射しは暑いが良い景色である。  
 
 
   
  当麻寺の東塔遠望(葛城市当麻)21.07.18   F6   
  当麻寺の東塔と西塔を望む場所は日陰がなく暑かった。少し移動すると東塔だけしか見えなくなるが、木陰があって涼しい。このため最後にもう1枚描いて、この日の打ち止めにした。雑な絵が多かったが、枚数だけは全部で6枚も描いた。  
 
 
当麻寺遠望B(葛城市当麻)16.01.28      36×51cm  
竹内へ出かける途中で車窓から見えた当麻寺付近の景色が素晴らしかったので、帰りに田んぼ道から当麻寺を遠望した。少年期このあたりで過ごした司馬遼太郎が「街道をゆく・竹内街道」で、竹内街道の終点である長尾の田んぼの畔から眺めた葛城山などの景色が「大和で一番」と書いている。司馬氏が推薦する長尾より少し北に偏っているが、右から岩橋山、葛城山、金剛山という山々が並び、その裾に当麻寺やその周辺の家並みが樹叢に埋もれている。陽が西に回ったため、景色が逆光気味となって余計に美しかった。初めて東塔と西塔の両方を描いた。

当麻寺遠望@(葛城市当麻)2013.01.07     36×51cm
この日は天気が良く気温も高そうだったので、2013年の初スケッチに出かけることにし、「明日香にでも行くか」と奈良県方面へ向かった。しかし、途中で気が変わり、当麻寺へ。2010年の秋、紅葉の季節に当麻寺を南側から描いたので、今回は寺の北側へ行った。田んぼの畔をうろうろし、遠くに当麻寺東塔と東大門が見える場所を選んだ。ずいぶん前にまったく同じ場所から描いたことがあり、その時も手前にある今時珍しいノコギリ屋根の工場が気になったが、今回も何を造っている工場なのか確かめるのを忘れた。

当麻寺門前(葛城市当麻)2013.01.07     F6      
最高気温はどうやら二桁まで上昇しているらしく寒さを感じないので、日影になっている当麻寺の参道に回ってみた。参道の両側には土産物店や飲食店などの建物が並び門前町らしい町並みが見られるが、せっかくだから東大門(仁王門)の前まで近づいて描いた。当麻寺へはたびたび来ているが参道で描くのは初めて。もっともまだ境内で描いたことはなく、この日も境内へはトイレを借りに入っただけだった。境内は正月の名残でかなり多くの参拝客で賑わっていた。

当麻寺遠望A(葛城市当麻)2013.01.07     F6
時間的にまだ早いので、1枚目を描いたのとほぼ同じ場所からもう1枚。せっかくだから背景にそびえる二上山を取り入れようと思ったが、東塔と手前にある土蔵と赤いトタン屋根の三角関係を優先した結果、雄岳、雌岳のうち雄岳の半分が画面からはみ出してしまった。

当麻寺あたりB(葛城市当麻)10.11.26      36×51cm
どこか紅葉のきれいそうな所でスケッチしようと思い、先日、ひまつぶしさんが描かれた「当麻寺あたり」を思い出した。当麻寺の塔が遠望できるお寺の北側の細い道に入っていくと、10人ほどの女性グループがスケッチしておられ、その中の1人が「あらKさん」とおっしゃる。見るとひまつぶしさんが指導されているグループの方々で、ご本人もおられる。先日は別のグループの方々と来られたもので、まさかまた同じ場所でとは思いもよらなかった。というわけで、私も皆さんに混じってスケッチした。

結局、最後の合評会までお付き合いした。

当麻寺あたりC(葛城市当麻)10.11.26     36×51cm
この日の2枚目は少し場所を移動して手前の家並みの面白そうなポイントを選んだ。1、2枚目とも座った場所から東塔と西塔の塔が見えていたが、手前の家並みを優先してスケッチした結果、いずれも西塔が画面からはみ出してしまった。

当麻寺あたりから二上山(葛城市当麻)10.11.26     F6
二上山(にじょうざん)は奈良と大阪の境目にあり、雄岳と雌岳の二つの峰がつくる印象的な山容が奈良盆地のあちらこちら見える。雄岳と雌岳の間に日が沈む様子から、古来、神聖な山とされ、万葉集にも詠まれている。当麻寺はその山麓にあるが、門前をうろうろしていて、ふと振り返ると二上山の紅葉が午後の日差しに輝いている。こういうチャンスはまたとないと思い、3枚目に選んだが、きれいすぎる景色を表現するのはまことに難しい。

当麻寺参道(葛城市当麻)06.02.27 36×51cm
近鉄の麻寺駅から当麻寺へ向かって参道が一直線に続いている。ところどころに古めかしい建物もあり、道に座ってスケッチすることも考えたが日陰は寒い。こんなとき裏手へ回れば、日当たりがよく面白い家並みが見えるというのは長年の経験で知っている。規則正しく並んだ屋根の向こうに神社の森が見える。田んぼには前日の雨水が残り、空を映している。期待を超える景色があった。

当麻寺あたりA(葛城市当麻)06.02.27       36×51cm
スキーに行く予定を変更、スケッチに出かけたが寒い。少しでも日当たりの良い場所をとして選んだのは結果的に下の絵とほぼ同じポイントになった。手前に今ごろ珍しいのこぎり型屋根の工場がある。何を造っているのだろうか。

当麻寺あたり@(当麻町当麻=当時)02・06・16     36×51cm
集落の屋根越しに当麻寺の塔が見える場所はないかと、お寺の周囲をあちこち探した。二つの塔が同時に見えれば理想的である。この場所からは残念ながら東塔しか見えないが、その代わりに東大門の屋根が見え、バックに二上山がそびえる。ちょっと理想的な場所を探しすぎて、腕が追いつけなかった。

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