大阪府  
 
 
  枚方畜産団地(枚方市穂谷)  
 
 
  枚方市内にこんな場所があることをご存じない方も多いかも知れないが、穂谷地区南部の丘陵地に通称・枚方畜産団地と呼ばれ、牛舎が建ち並ぶ場所がある。1970年ごろに開発され、20軒以上の畜産農家が乳牛を飼育していたが、現在は2軒が残っているだけといわれる。  
 
 
   
  枚方畜産団地①(枚方市穂谷)2019.05.03   F6  
  令和時代に入り初めての10連休を経験、世の中、混雑しているようなのでなるべく出歩かないようにしていた。しかし連休後半になっていかにも気持ちの良い天気が続くので、じっとしておられずにスケッチに出かけた。NHKの朝ドラ「なつぞら」で北海道の牧場風景が取り上げられているのに刺激され、広々とした風景を期待して枚方畜産団地へ行ってみた。何しろ自宅から近いし、途中の道路の渋滞もない。ただ、大半の牛舎は空家で、のんびり草を食む牛たちといった風景は見られず、牛の鳴き声も聞こえなかった。その代わりにウグイスの鳴き声がずっと聞こえていたし、何よりも車を止めた時にすぐそばの草むらからキジの夫婦がのこのこと出てきたことで、手近ながら十分に「非日常」を感じることができた。  
 
 
   
  枚方畜産団地②(枚方市穂谷)2019.05.03   25×41㎝  
  畜産団地内に牛舎らしい建物はたくさんあるが、外見はただ古びた建物が並んでいるばかり。ホッパーさえ描けば牧場らしい絵になるかなと思い、ちょうど最初に車を止めた場所にも立派なホッパーがあったので、2枚目はここを選んだ。帰宅後、航空写真で確かめると、畜産団地は交野カントリー倶楽部のゴルフコースと隣接しており、この絵を描いた場所の背後には木立を挟んで7番ホールのグリーンがあった。  
 
 
   
  枚方畜産団地③(枚方市穂谷)2019.05.03   F6  
  枚方畜産団地は枚方市立野外活動センターにも隣接しており、畜産団地へ上ってきた道とセンターへの進入道路との分岐点にこの牛舎があった。今は使われていないようだが、ホッパーが2基あったので、敷地内の草むらから描いた。それにしても多くの元牛舎の建物が残っている。これらで飼育されていた乳牛はいったいどこへ引っ越していったのだろうか。  
 
 
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