大阪府

大阪城(大阪市中央区)

大阪城は大阪一の観光地で、その天守閣の姿が大阪市内北部ではどこからでも目に飛び込んでくる。「民家と町並み」というこのサイトのコンセプトからは多少外れるが、お城も町並みを構成する一要素ということで看過いただきたい。実はこの城から徒歩圏内にある会社で38年間も働いていたのだが、子供のころ祖母と一緒に市内遊覧の観光バスで訪ねた時と、仕事仲間と花見をした以外にには、城内に入った記憶がない。
 
 
   
  大阪城梅林から(大阪市中央区)2020.12.05   F6  
  悠彩会の12月度スケッチ会が大阪城で開かれた。コロナウイルス禍で大阪には赤信号がともり、不要不急の外出は自粛するよう指令が出たが、大阪城にはいかにも不要不急とみられる人たちでかなりの人出である。しかし、大阪城公園は広いので「密」の心配はなく、12月とは思えない暖かい日射しのなかで、ゆったりとスケッチした。まず1枚目は梅林の小路に椅子を置き、天守閣の姿を。  
 
 
   
  大阪城の堀と大阪府警本部(大阪市中央区)2020.12.05   F6  
  この日の集合場所はJR森ノ宮駅に近い噴水前だった。そこから天守閣方面へ石段を上ったところで、大阪城の外堀の縁に出た。堀の向こうには大阪府警本部やNHK大阪放送局の建物が見え、構図的にも面白いので、梅林から少し引き返して描いた。  
 
 
   
  大阪城桜門(大阪市中央区)2020.12.05   F6  
  天守閣へ向かうときに通る「桜門」の正面に天守閣が見えた。ちょっと厚かましいが、皆さんがゾロゾロ通る通路の真ん中に座ってスケッチブックを広げた。門の中には石垣が見えるが、この石垣は「桜門枡形巨石」と呼ばれ、継ぎ目のない一つの巨石である。大阪城1の巨石で、備前(岡山県)から運んだそうで、重さは約130トンあるらしい。  
 
 
   
  大阪城天守閣(大阪市中央区)2020.12.05   F6  
  スケッチ会参加者は天守閣前に集合、それぞれの作品を見せ合い、少し早いが解散となった。コロナ禍で昼食会もなく、寂しい限りである。そのまま帰るのももったいないと思い、せっかくだから天守閣を正面から描いた。  
 
 
   
  大阪城の後ろ姿(大阪市中央区)2017.08.26    F6  
  悠彩会の8月度スケッチ会が大阪城で開かれた。春からお城を描くチャンスが多く、4月に浪漫会スケッチ会が大阪城で開かれたほか、個人的に大和郡山城、九州の熊本城と唐津城をスケッチした。というわけで新しいアングルも思い浮かばないので、思い切って天守閣の石垣に焦点を当ててみた。天守閣の裏へ回ると、観光客の姿もほとんどなく静かなうえ、深い木立もあって涼しい。面倒な建物の細部をあまり描く必要がないので、石垣の石組みだけは丁寧に描いた。のんびり、ゆったり描いていたら、近くにいたヤブ蚊まで独り占めする羽目になった。  
 
 
   
  大阪城・極楽橋付近(大阪市中央区)2017.08.26    F6   
  悠彩会スケッチ会の昼食会は森ノ宮駅近くのレストラン。相当距離があり、暑いので、昼食後そのまま帰るメンバーが多かったが、せっかくなのでもう1枚と思いスケッチポイントを探した。しかし、その気になる場所が見当たらず、朝の集合場所に近い極楽橋のところまで来てしまった。仲間のSさんが描かれていたので、その隣に座った。目の前から城内を一周する観光列車「ロードトレイン」が発着する。大声で呼び込みや案内をしている係員の言葉をよく聞けば中国語であった。  
 
 
   
  季節外れの大阪城梅林(大阪市中央区)2017.08.26    F6  
  悠彩会スケッチ会の最後の1枚。極楽橋周辺で描いたあと帰りかけたが、案内マップを見ていて「梅林」とあるのに気が付いた。梅の花の向こうに天守閣がの見えるYYさんやT子さんの素敵なスケッチが記憶に残っていたので、立ち寄ってみた。確かに梅の木の向こうに天守閣が見えるが、いかにも季節外れ。人っ子一人いない。ただ静かだし、日陰もあるのでついスケッチしたが、あまりにも寂しい絵になったため、おまけで人の姿を入れておいた。  
 
 
   
   桜満開の大阪城(大阪市中央区)17.04.06     36×51p  
  浪漫会スケッチ会が桜満開の大阪城で開かれた。大阪城でスケッチするのは06年5月に悠彩会のスケッチ会以来、11年ぶりである。天気も良いので、桜目当てで人出が凄いと思い、お城よりむしろ多くの人に焦点を当てようと、出発前からこの場所で描くことを決めていた。世界各国から観光客がやって来ていた。「駅に近い出口はどちらですか」と聞かれたのが、この日唯一聞いた日本語であった。  

   
  極楽橋から大阪城(大阪市中央区)17.04.06     F6   
  大阪城での浪漫会スケッチ会は「極楽橋に集合」との指示だった。極楽橋は天守閣の東北側の内堀に架かる橋で、この場所から眺める天守閣は絵になる。というわけで、集合後、そのまま堀の柵の前に7,8人のメンバーがずらりと並んで座りスケッチした。ここは絶好の撮影ポイントのようだったが、美女連も含めて団体で座ればもう怖いものはない。「天守閣のバランスが取りにくい」「石垣の石をを描くのが面倒」「壕の水への映り込みが魅力的」などと雑談しながら楽しく描いた。  
 
 
   
  大阪城・青屋門(大阪市中央区)17.04.06     F6  
  集合場所の「極楽橋」へは外堀から「青屋門」をくぐって入った。赤や青の派手な屋台店が並んでおり、古い門の建物との対比が面白かったので、天守閣を正面から描いたあと、戻ってきて3枚目を描いた。描き終わってから右上の空間に天守閣が見えているのに気が付いた。ちょっと面白い構図だったが、後の祭り。  
 
 
   
   旧大阪砲兵工廠・化学分析場(大阪市中央区)17.04.06     F6  
  大阪城の北側から東側一帯はかつてアジア最大の規模を誇る陸軍の兵器工場街だった。今は大坂城公園や大阪ビジネスパークなどに生まれ変わっているが、エリアの北西角の寝屋川沿いに、1919年建築という旧化学分析場の煉瓦造の建物が1棟だけ残っている。以前、自衛隊の何かに施設に使われていたと思うが、今は何にも使われていない。大阪城から京阪天満橋駅へ向かう途中で、もう1枚描こうと、その門の前まで行ってみた。1本のロープが張られ「国有地につき立ち入り禁止。近畿財務局」という札が掛かっていた。最近大きな話題になっている大阪の小学校用地のことを連想してしまった。10歩ほど中に入ると、ビルの側面が見えてアングルが良くなるのだが、財務局の意向を「忖度」して、ロープの手前に座ってスケッチした。  
 
 
大阪城(大阪市中央区)06.05.21 36×51cm
06年5月度の悠彩会スケッチ会が大阪城を会場に開かれた。近づいて見上げると天守閣はいかにも巨大である。どこを描こうかと少し迷ったが、涼しい木陰を探して天守閣そのものに真正面から対面した。

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