滋賀県

五個荘山本(東近江市五個荘山本町)

「いらかぐみ」の皆さんから五個荘・山本地区にすごい土蔵群があると聞いた。「近江商人の故郷」といわれる五個荘のうち、金堂地区は重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、私自身も何回か行ったことがある。しかし、金堂以外に川並や山本にも素晴らしい町並みがあることは知らなかった。山本は金堂や川並から国道8号線や東海道新幹線を越えた場所にある。

五個荘山本@(東近江市五個荘山本町)2011.06.10     36×51cm
梅雨の晴れ間を狙って訪問してみると、ちゃんと町並み見学者用駐車場まで整備されていた。地区内で「フードショップ」の看板を揚げている店の前に座らせてもらい、とりあえず遠くに土蔵が見える風景を1枚。

五個荘山本A(東近江市五個荘山本町)2011.06.10     36×51cm
上の@で、遠くに見えた土蔵を反対側から眺めたアングルで描いた。@を描いた場所にあるフードショップのご主人が「あのお宅は大阪に本社がある照明器具大手K産業の本宅だ」と教えてくれた。さすが近江商人の故郷らしく、地区出身者が起こした企業が大きくなったということは地域の誇りであろう。画面に描き込んだ土蔵すべてが1軒のものである。

五個荘山本B(東近江市五個荘山本町)2011.06.10     F6
ここが地区内で、一番多くの土蔵が一度に見える場所。椅子を置いた後ろ側にもまだ土蔵がある。板壁のうち縦の線で描いたのは「下見板張り」(左側の蔵)、横の線で描いたのは「舟板壁」(右側の蔵)である。「細かいところにこだわって……」と笑ってやってください。

五個荘山本C(東近江市五個荘山本町)2011.06.10     F6
近江平野は麦作りが盛んなようで、集落の周りの田んぼは黄色く色づいている。「ついでに・・・」と思い、少し歩き回って麦畑と家並みが同時に描ける場所を探した。麦秋を描くのは初めて。とはいえ、単に田んぼを黄色に塗るだけなのだが、稲と麦では黄色が違うなと思った。

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