滋賀県

柏原(山東町)

柏原は中山道の宿場町だった。もうすぐそこは関が原で、今でも東海道本線、名神高速道路、国道21号線などがひしめく交通の要衝。旧街道に沿って家並みが長々と続く。中でも有名なのは特産の「伊吹もぐさ」を扱っている「伊吹堂」の建物である。

柏原(山東町)01・10・14 F8
伊吹堂は安藤広重の絵にも登場する。昔はこの町にもぐさ屋が何軒もあったそうだ。この日は店は休みだったが、ガラス障子から覗くと、これもまた有名なトレードマークの巨大な福助人形が座っていた。

子供のころ悪いことをすると罰にお灸をすえられたものだ。伊吹山は古来、薬草の宝庫だったそうで、ふもとの柏原の特産になった。最近、周囲で「やいと」をすえている人をあまり見かけないが、このお店が健在なところをみると、今でも愛好者が多いのだろう。

彦根市へ
「近畿の旅3」(奈良、滋賀)の目次へ