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滋賀県 |
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北小松(大津市) |
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湖西道路を北へ進み、比良山系の山並みがいよいよ琵琶湖岸に迫ってきたあたりに北小松がある。古くから漁業の基地として栄え、西近江路の宿場だったこともある。司馬遼太郎の「街道をゆく」の第1編「湖西のみち」で最初の訪ねるのが北小松の漁港。以前は志賀町だったが、平成の大合併で大津市域に含まれた。 |
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北小松の浜(大津市)2019.06.06 F6 |
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6月度の浪漫会スケッチ会が大津市北小松の北小松漁港で開かれた。港のすぐそばに琵琶湖に付き出た石組みの防波堤のような場所があり、その上に木が生えていて、木陰に入ると涼しそうなので、手慣らしに1枚描くことにした。凸凹した石の上の座り心地はあまり良くないものの、湖面を渡ってくる涼風はとても気持ち良く、至福のスケッチ時間であった。琵琶湖は海でない証拠に家々が水際まで迫っている。絵の正面から右側にかけて背景に比良山系の山並みが見えるはずだが、この日は霞んでいた。 |
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北小松漁港(大津市)2019.06.06 36×51㎝ |
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浪漫会スケッチ会での2枚目。北小松漁港へやってくると、船だまりを見下ろす一段高い場所の日陰に村木先輩ら4人が陣取っておられる。「日陰を提供している建物の持ち主に、ちゃんと許可を取りましたよ」と村木さん。心優しい仲間が席を詰めてくれたので、割り込ませてもらった。日陰に入ると湖面を渡ってくる風がいかにも気持ちよい。残念ながら絵の出来は今ひとつだったが、極めて快適なスケッチ時間を過ごした。目の前の漁船は舳先に取り付けた大きな網で子アユを一気にすくい捕るという琵琶湖独特の構造である。 |
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佃煮工場(大津市北小松)2019.06.06 36×51㎝ |
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浪漫会スケッチ会での3枚目。北小松駅から漁港へ向かう途中でこの景色が印象に残っていた。琵琶湖有数の漁業基地である北小松の名産はアユなど小魚の佃煮のようで、それらしい水産加工場があちらこちらで見られた。この工場は太い煙突と屋根の上の複雑な排気口が面白い。ただし日陰がなかったので電柱の細い日陰に身を潜ませて描いた。本来なら佃煮を煮る良いにおいが漂ってくるはずだが、残念ながら稼働している様子はなかった。やはり、港の船より慣れている建物の方が描いていて楽しい。 |
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西近江路旧道(大津市北小松)2019.06.06 F6 |
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北小松の町を南北に貫くいわばメーンストリートでもう1枚描いた。近江と越前を結んでいた西近江路の旧道であろう。ここにはかつて「北小松宿」が置かれていた。昔の宿場らしさはあまり残っていないが、何となしに古さを感じる町並みである。西近江路は現在の国道161号線に引き継がれ、さらに高速道路仕様の湖西道路が北小松のすぐ南まで開通しているが、北小松駅前ではその延長工事が行われていた。この後、参加者のほぼ全員が京都駅まで移動、駅前で安い居酒屋を探して楽しく反省会を行った。 |
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積雪の北小松(大津市)17.01 F6 |
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ひまつぶしさんが、”寒さ対策”として自宅で描いた「雪が降る」シリーズを掲載されていて、なかなか魅力的である。私も”寒さ対策”に「雪が降った」絵を描いてみた。写真から雪景色を描いたことがあるが、その写真もないので、北小松でスケッチした雪のない絵(下に掲載の北小松①)をベースに、「もし40㎝ほどの積雪があればこんな風景になるのではないか」と想像しながら、自宅のストーブの前でぬくぬくと描いた。寒い日の戯れ事とご笑覧ください。 |
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北小松駅から(大津市北小松)2016.02.11 F6 |
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朝起きると抜けるような青空が広がり、春のような暖かさという予報。「よし、スケッチに行こう」と決めて行き先を考え、ずいぶん前に与堂さんがJR北小松駅のホームから描かれた絵を思い出した。無人駅かと思ったら駅員がしっかり見張っているので、入場券を買って高架駅のホームに上がった。北小松の甍の波の向こうに琵琶湖の湖面が広がり、そのさらに向こうには鈴鹿山脈だろうか、雪をかぶった山々が連なっている。空の色がきれいな時は湖面の色もきれいである。
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北小松①(大津市北小松)16.02.11 36×51㎝ |
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北小松のこのポイントは出発前にストリートビューで探しておいた。車を止めた北小松駅前広場から漁港の方向へ向かい、国道161号を渡ったところで後ろを振り返った構図である。背景の比良山系の山には数日前に降った雪が残っていたため、家並みと雪の山の組み合わせを選んだ。道ばたに椅子を置いたとたん、通りがかりのご婦人が「今日は暖かくていいですね。皆さんがよくここで描かれていますよ」などと声をかけてくれた。 |
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北小松②(大津市北小松)16.02.11 F6 |
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北小松の集落の中を歩いて他のスケッチポイントを探した。農業や漁業で生計を立てる豊かな集落らしく、煙出しを付け軒下を白漆喰で固めた丁寧な造りの家が目立つ。天気がよかったため湖岸の砂浜でのスケッチがいかにも気持ちよさそうだったが、結局、後戻りして湖岸へ向かう狭い路地道を選んだ。車が来そうになかったので、厚かましく道の真ん中に座った。 |
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大津市葛川町居町へ |
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