滋賀県

近江八幡(近江八幡市)

近江八幡は城下町であり近江商人発祥の地でもある。近くに水郷めぐりの観光ポイントもあり、荒れ果てていた八幡堀を整備してから観光客もうんと増え、いつの間にか大観光地に変身している。

八幡山から(近江八幡市)   2014.10.18       36×51p
近江八幡市で開催中の知人の陶器展を訪問するのを兼ねてスケッチした。近江八幡は何度も訪問しているが、この日は初めてロープウエーで八幡山へ登ってみた。狙いは近江八幡の俯瞰だったが、ロープウエー山上駅の展望台からは期待以上の景観が広がっていた。市街地の向こうに水郷地帯や西の湖の水面が光り、その向こうには織田信長が城を構えた安土山が黒々とした山容を見せてた。展望台には写真のように鉄製のフェンスがあり、できればその外で描きたかったが、周囲の人の目があり、あきらめた。






魚屋町元(近江八幡市)   2014.10.18       F6
この日の近江八幡市での2枚目は同市発祥の医薬品メーカー・近江兄弟社の本社近くで描くことにした。同社本社ビルの道の向かい側に創業者であるヴォ―リズの銅像が建つ三角形の空き地があり、そこへ椅子を置いた。スケッチし建物は近江兄弟社とは関係なく、近江牛を使ったメンチカツの店のようだが、何となく近江八幡らしい雰囲気が漂う一画という理由で、このアングルを選んだ。後で調べたら魚屋町元という町名だった。

白雲館(近江八幡市)   2014.10.18       F6
3枚目は以前から気になっていた「白雲館」を日牟禮八幡宮の鳥居越しのアングルで描いた。白雲館は、明治10年にこの町の商人たちが子弟教育充実のために設立した八幡東学校の校舎として建てた擬洋風建築。平成6年に解体修理された後、観光案内所や市民ギャラリーとして使われている。暑い日差しの中で懸命に描いていると、市内安土町に住んでおられるスケッチ仲間の浅野さんがやって来られた。この日、この付近は待ち合わせの約束していても迷子になりそうなほど混雑していたのに、偶然というのはまことに不思議。浅野さんに誘われて地元の東郷正二郎氏の作品を中心に展示している「街並・水郷美術館」を訪問した。

                                             (写真は浅野さん提供)

為心町A(近江八幡市)2012.05.12     36×51cm
悠彩会スケッチ会が3年ぶりに近江八幡で開かれた。仲間の皆さんの本命は八幡堀のようだが、Sさんを誘って為心町へ行った。ヴォーリズ設計の近江八幡教会と「本うだつ」を上げた民家の組み合わせが面白く、06年に続いて2度目のスケッチ。今回は少し引いた場所に座り、町家の部分を多くしてみた。左手前の格子戸に張ってあるポスターは「おうみはちまん町家情報バンク」のもの。空き家になっている町家の所有者と活用したい人をつなぐ制度らしい。

白雲橋から八幡堀(近江八幡市)2012.05.12     F6
この日の昼食会は八幡堀に面した食堂を予約してあるとのことなので、為心町で教会の見える風景を描いた後、八幡堀へ移動した。日牟禮八幡宮へ渡る白雲橋から八幡堀を見下ろすと、川端の遊歩道では悠彩会の仲間を含め多くの人たちがスケッチしている。まさにスケッチポイント。そこで厚かましくも橋の欄干の外側のちょっとしたスペースに椅子を置き、昼食までのわずかな時間を利用して急いで描いた。

永原町(近江八幡市)2012.05.12     F6
近江八幡で重要伝統的建造物群保存地区に選定されている区域は八幡堀周辺、新町と永原町である。以前、永原町へ行ったが、描く気にならずにスケッチは見送った経験がある。この日訪ねてみると「案外いいな」という感じ。ちょうど道路に車が止めてある。その前に座れば、道路の真ん中から道の両側の家並みが描け、しかも他の車からは安全が確保される。車が移動しないことを念じながら描いた。長くスケッチをしているとだんだん厚かましくなる。

魚屋町(近江八幡市)2012.05.12     F6 
この日は夕方京都で約束があったので、もう少し時間がある。朝、新町から為心町へ向かう時、その間にある魚屋町で軒先に鯉のぼりを吊るしたお宅を見つけた。そういえば、今年は鯉のぼりの揚がった風景を描いていないなと思い、時間調整にこれを描いた。

八幡堀B(近江八幡市)09.05.23   36×51cm
悠彩会のスケッチ会が近江八幡で開かれた。一番人気のスケッチポイント・八幡堀へ行ってみると「黄菖蒲」が満開だった。八幡堀のスケッチは過去に何回か経験があるが、いつも不満足な結果で終わっている。どうも私にとっては整いすぎた景色のようである。

八幡堀C(近江八幡市)09.05.23   F6    
八幡堀での2枚目。1枚目を描いた場所が木の下で涼しく、他へ移動するのも面倒なので、そのまま正面を向いて描いた。遊歩道に立派な石橋があり、家から堀へ下りる石段との組み合わせが面白い。1枚目はいかにもオーソドックスな構図だったので、こういうアングルもいいかなと思った。

新町B(近江八幡市)09.05.23   36×51cm     H氏蔵
近江八幡スケッチ会での3枚目は「新町」にした。長引いた昼食会を終えて新町通りへ行くと、すでに長い影ができており、スケッチには快適である。新町のような古い町並みが残った理由の一つには、1889年(明治22年)に開通した東海道線の八幡駅(現近江八幡駅)が町の中心部から遠く離れた場所に置かれたことが挙げられる。お陰で今でも、駅から新町や八幡堀へ行くのはとても不便である。

為心町@(近江八幡市)06.07.22        36×51cm
新町で1枚描いたあと、古い町並みの残る永原町へ回ってみたが、もう一つ。もっと生活感のあるポイントはないかなと付近を探したところ、この場所に行き当たった。うだつを上げた古い民家と教会の建物の組み合わせが面白い。帰宅後調べてみるとこの場所は為心町(いしんちょう)。教会は近江八幡教会といい、有名なヴォーリズの設計だそうだ。偶然に最も近江八幡らしい風景をとらえたことになる。その代わり日陰がなく、暑かった。

新町A(近江八幡市)06.07.22         36×51cm
梅雨の長雨がようやくやんだので近江八幡へ行った。近江八幡の人気スケッチポイントは八幡堀で、私自身も最近は八幡堀へ向かうことが多かった。下の絵を描いてから12年ぶりに新町でスケッチブックを広げたことになる。土曜日とあって町並み探索の人たちも多かった。

八幡堀A(近江八幡市)04・10・10      36×51cm
3連休の中日にまた近江八幡へ行った。あちらこちらを歩き回って、結局、一番オーソドックスなポイントを選んだ。石垣の蔦に秋色があった。

「晴れ」のはずだったのに、急に雨。仕方なく橋の下に逃げ込むと、すぐに晴れる。そんなことの繰り返しだった。スケッチしている横を遊覧船が頻繁に通る。繰り返し流れるテープの観光案内をすっかり覚えてしまった。




八幡堀@(近江八幡市)04・03・26         36×51cm
10年ぶりの近江八幡である。朝起きると天気予報に反してよく晴れ上がっている。いそいそと出かけた。ところが絵を描き始めると寒い。風も強くとんでもない寒さだった。用意した弁当を食べる気もしない。何とか仕上げてほうほうの体で引き揚げた。桜のつぼみはだいぶ膨らんでいた。

新町@(近江八幡市)94・05・02        F8
八幡堀の方が有名だが、歴史的町並みという点では重要伝統的建造物群保存地区に選定されている新町がやはり一番だろう。ゴールデンウィークの最中に、新町でうだつのある森家を描いた。椅子を置いたのがちょうど歴史民俗資料館の入り口あたり。黒山の人だかりの中でのスケッチとなった。

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