滋賀県  
 
 
   伊香立(大津市)  
 
 
  伊香立(いかだち)は大津市北部に位置し、琵琶湖に向かって下るなだらかな斜面に広がっている。かなり広い地域を指すが、琵琶湖大橋を渡ってくる国道477号線に沿って多くの集落が点在している。  
 
 
   
  途中(大津市伊香立途中町)2018.08.17   F6  
  国道367号(鯖街道)と琵琶湖大橋から山中へ入る国道477号が合流する谷間に「途中」集落がある。かつて京都から若桜方面に向かう時にたびたび通っており、一度スケッチしたいと思っていた。安曇川沿いの葛川町居町でスケッチ後、帰宅する途中ち立ち寄ると、和邇川沿いの日陰がいかにも涼しそうだったので、道路脇に車を止め、もう1枚描いた。  
 
 
   
  雪の「伊香立生津」①(大津市)17.01.18     36×51㎝  
  寒波がやって来て近場に雪が積もったので、雪景色を描いてみたいと思った。考えてみたらわざわざ雪景色をスケッチに行った経験がない。雪の時は道路も通常ではないし、さてどこへ行くか。昨年2月に出かけた大津市伊香立を思い出した。車はちゃんとスタッドレスタイヤに交換してあるが、念のため長靴を積み込んだ。これが田んぼの畦などを歩くときに大変威力を発揮した。この日は風がなく、日の当たる場所にいるととても暖かかった。昼食のおにぎりも雪の上で食べた。下に掲載している民家の絵とまったく同じ場所で描いた。  
 
 
   
  雪の「伊香立生津」②(大津市)17.01.18     36×51㎝  
  雪景色のスケッチ場所に伊香立生津を選んだのは、1年前に描いた下の絵が頭の中にあったから。正面に見える霊仙山、蓬莱山などはすっかり冬山の様相で、満足。雪が降ってから2、3日経っているので、南向きの民家の屋根は雪が半分ずり落ちていて、残念。しかし、風がなく暖かで、久しぶりにスキー場へ来たような気分で満足しながら描いた。スケッチ後、ふと横を向くと遠くに琵琶湖が霞み、たまらないほどの美しさである。そのまま2枚目を描こうかと思ったが、私の腕ではこの美しさは表現できないと思い、カメラに収めるにとどめた(下の写真)。左手前に止めてあるのがマイカー。  
   
 
 
     
   伊香立生津の冬(大津市伊香立生津町)16.02.11      36×51㎝  
  この日、湖西道路を走りながら車窓を眺めると、スキー場のある蓬莱山や武奈ヶ岳など比良山系の山々の頂が白く輝いている。こんなチャンスはまたとない。大津市を拠点に活躍されている荒金弘安氏のサイトに「伊香立棚田の冬」という作品があったので、北小松からの帰り、そのスケッチ地の「伊香立生津町」という地名だけを頼りに寄り道してみた。集落の上に広がる棚田の間の道を登ると、期待通りのアングルを得ることができた。午後になり風は少し冷たくなったが、西に傾いた日射しを背中に受け、気分も爽快だった。  
 
 
     
   生津の民家(大津市伊香立生津町)16.02.11      28×46cm  
  国道477号線から枝道に入り生津集落へ登ってきた時に、まずこの民家が目に止まった。「絵になるなあ」と思ったが、遠くの比良山系を見渡せる高台へ登るのを優先した。せっかくだから、帰りにスケッチした。  
 
 
     
   伊香立南庄(大津市伊香立南庄)       2015.04.30     25×41㎝  
  仰木でスケッチ中、少し気分を変える意味で、隣町の伊香立南庄へ移動した。仰木から棚田の中に延びる2車線道路を5分ほど走った場所である。広々とした田んぼに水が入っており、水面に南庄の家並みが映り込んでいる。  
 
 
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