滋賀県

塩津浜(西浅井町)

塩津浜はその西側にある大浦や海津とともに、平安時代から琵琶湖水運の基地として栄えた。平清盛や豊臣秀吉は塩津浜から日本海に面した敦賀まで運河を掘る計画を進めたという。塩津浜と敦賀を結ぶ街道は塩津街道と呼ばれ、現在の国道8号線とほぼ同じルートをたどっていた。塩津浜の町並みは、大型トラックがひっきりなしに走る8号線と並行する旧街道に面している。町なかには「塩津海道」との石柱が建っていた。

塩津浜A(西浅井町) 08.09.08   F6
塩津浜へ行って車を止めた場所から見たこのアングルが気に入った。しかし、日影がない。とりあえず下の絵を描いて、再びこの場所へ戻ってみると、建物の影が長く伸びてきている。少し時間は遅いがもう1枚という気になった。左手前の大きな建物は元造り酒屋だそうで、柱や梁を壁の表面に出した真壁(しんかべ)造りという福井県などでよく見かける様式である。物流を通じて文化交流も盛んだった証であろう。午後4時ごろになり、小学生が下校してきたので、絵に描き込んでいると、デイケアサービスの車も帰ってきた。「そろそろ帰らないと・・・」

塩津浜@(西浅井町) 08.09.08   36×51cm 
ひっそりとして人影もない街道で、とにかく日影を探して1枚描いたが、手前の大きな建物は今は使われていないらしく、荒れ放題だった。

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