兵庫県

ふるさと散歩3小代(美方町)

美方町は昔、小代村(おじろそん)といった。一度、射添村とともに合併して村岡町の一部になったが、再び昔の小代村域だけが独立して美方町になった。スキー場や温泉、スッポンの養殖などで独自の村興しを行い、観光客も集めている。「小代」の地名は学校など一部に残っているだけである。

秋岡(美方町)94・11・12 F8
この地方では昔、竹と丸太を組み合わせた「稲木(いなき)」に刈り取った稲を干した。最近は刈り取りと脱穀を同時に行うため、稲木に干すのは自家消費用の稲だけである。稲刈りに少し遅い時期に田んぼに行ったら、豆が干してあった。小代の中心集落の一つである「秋岡」には廃校になった校舎が残っていた。

茅野(美方町)94・11・12 F8
冬になると深い雪に閉じ込められるこの地方では、男たちは古くから灘や伏見の酒どころに「杜氏」として出稼ぎに行った。雪がやってくる前に欠かせないのが冬ごもりの準備である。「茅野」集落で、軒下まで積み上げられた薪に厳しい冬を感じた。

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