京都府

鴨川畔(京都市中京区)

四条から三条にかけて鴨川沿いに並ぶ町屋は、京都を代表する景観の一つ。先斗町の飲み屋街の後姿で、夏には川床が出る。これを見渡せる左岸の遊歩道はスケッチにはうってつけの場所。この遊歩道を通る人でおそらく急いでいる人は一人もいない。みんなヒマで時間があるから、入れ代わり立ち代わりいろんな人が覗き込み、話しかけていく。
(四条大橋より下流にも同じような風景が見られるが、下京区になるためこちらに)

   
  鴨川・四条大橋上(京都市中京区)21.04.07  F6  
  学生時代の同期の仲間の会合がこの日、京都で開かれた。以前は夕方集合してビアホールへというのが恒例だったが、コロナ禍でそうもいかない。午後2時に集合して風通しの良いビル屋上のカフェレストランでということになった。あまりにも好天なので、少し早めに出かけてスケッチすることにして、取りあえず鴨川畔へ出た。気持ちよくスケッチしたが、綺麗すぎる青空の着色に失敗した。  
 
 
   
  鴨川・三条大橋下(京都市中京区)21.03.09  F6      
  遅めの昼食を済ませ、帰宅しようと三条大橋を渡っていると、先ほど寺町通三条のギャラリーで分かれたGさんが河原でスケッチしておられる姿が目に入った。さっそく河原に下りて並んでスケッチした。スケッチ後、本来なら一杯やりたいところだが、コロナ自粛で近くの喫茶店に入りコーヒーを飲んで分かれた。  
 
 
   
  秋の鴨川畔@(京都市中京区)2018.11.16   F6  
  この日は夕方から京都で高校時代の同窓会が開かれた。良い天気なので少し早めに出てスケッチで時間つぶしすることにした。タマちゃん絵画教室のスケッチ会が京都・四条大橋辺りで開かれるとの記事をブログで目にしたので、同じことなら顔見知りの方と一緒にスケッチするのも楽しかろうと思い、祇園四条駅で下車した。鴨川畔へ出ると、皆さんが並んで描いておられ、仲間に入れてもらってスケッチした。横長の風景を1枚の紙に2段に描くアイデアは名古屋ののりづきさんの真似だが、のりづきさんのようにうまくはいかず画面がうるさくなっただけ。下に掲載している絵のように最初から横長の紙に描いた方が良かったか。  
 
 
   
  秋の鴨川畔A(京都市中京区)2018.11.16   F6     
  少し上流に移動し、三条大橋の遠望を描いた。対岸の先斗町にある公園のサクラが紅葉しているので、アクセントに取り入れた。後ほどこの公園のそばを通りかかると、町内の皆さんが総出で雑草刈りや掃除をしておられた。バーやスナック、お茶屋勤めの姿そのままで作業をしている姿が面白かった。  
 
 
   
  秋の鴨川畔B(京都市中京区)2018.11.16   F6  
  同窓会会場まで行ったが、まだ少し早いので、また鴨川の河原に引き返し、三条大橋を上流側からもう1枚。夕方が迫っているのに河原の賑わいは相変わらずである。この後、2年ぶりに懐かしいメンバーと交流した。  
 
 
鴨川納涼床連続スケッチB(京都市中京区)    2015.09.25    23×41p  
この日は京都の三条京阪近くで開かれていたグループ展を訪問した。曇天で暑くなさそうなので、三条大橋のところから鴨川の河原に下りて、先日描いた納涼床の連続スケッチの続きを描くことにした。前回は四条大橋から川上に向けて2枚描いたが、この日は三条に近い先斗町歌舞練場を入れて1枚目を描いた。

鴨川納涼床連続スケッチC(京都市中京区)    2015.09.25    23×41p
この日描いた鴨川納涼床連続スケッチの2枚目。最前列の町家はこの絵の右端が下の絵の左側につながる。ただし背後の建物は、見える角度が変わって2度登場するものもある。合計4枚描いたが、四条と三条をつなげるにはあと2枚は必要なようである。

鴨川納涼床連続スケッチ@(京都市中京区)    2015.09.12     23×41p   
このページの絵には夕方からの飲み会までの時間潰しにというものが多いが、この日も同じ。爽やかな天気なので午前中から出かけてスケッチすることにした。何しろ時間がたっぷりあるため、鴨川右岸の納涼床の出た家並みを四条から三条まで順番に描いてみようかと思った。最近また横長の変形画用紙を入手したが、この画用紙を4、5枚使えば三条まで描ける計算である。左岸の遊歩道にできた木陰に入り、取りあえずの1枚目を描いた。四条大橋橋詰の四条交番の白いビルから北へ、店の名前は知らないが、赤い弁柄壁の建物までが画面に入った。

鴨川納涼床連続スケッチA(京都市中京区)    2015.09.12     23×41p
最初に描いた場所から少し北側にある木陰に移動して、鴨川納涼床連続スケッチの2枚目を描いた。1枚目に比べ後ろのビルの背丈が低くなり、河原には緑が増える。しかし、主役の先斗町の家並みにはあまり変化がなく、2枚目でもう飽きてきた。また下に掲載したように、当初は4、5枚を横につなげると四条から三条までの超ワイドの連続した絵ができると考えていた。しかし、1枚1枚の絵は遠近法をきかせながら描いており、移動しながら建物1軒1軒を立面図風に描かない限り、家並みは連続せず、後ろのビルには2回登場するものもある。しかも、昼が近づくにつれ快適スケッチができる左岸遊歩道の木陰もなくなるので、遠大な計画はたった2枚で断念した。

鴨川納涼床2015(京都市中京区)    2015.09.12     F6
鴨川納涼床の連続スケッチは2枚目を描いたところで中断、3枚目は普通のスケッチに切り替えた。ちょうど四条と三条の中間あたりにある深い木陰から描いた。もう何度も描いているアングルで新味はないが、川風が涼しくて快適である。自転車でやって来た老紳士(私よりは若いとのこと)が『見せてもらっていいですか』と言って、ずいぶん長時間にわたり、私の手元を眺めておられた。けっこう話も弾んだ。

大晦日の鴨川畔(京都市中京区)2014.12.31   25×41p    
大晦日忘年会までまだ時間があるので、どこかでもう1枚描こうと思い、四条大橋を渡りかけると、暖かいので河原に多くの人が出ている。それでは…と左岸遊歩道へ降りた。鴨川畔では何回もスケッチしているが、納涼床が出ている季節が多く、やはり冬は珍しい。この後、錦市場でもう1枚描こうかと行ってみたが、人混みでスケッチどころではなかったので、この絵が2014年の描き収めになった。

鴨川の桜(京都市中京区)2014.04.03      F6
この日、京都・寺町で開かれている展覧会を訪問するため三条大橋を渡りながらふと川下を見ると、鴨川縁の家並みの中に見事に桜が咲いている。鴨川右岸の三条と四条のちょうど中間にある公園の桜である。そのまま河原に下り、あえて椅子を使わずに土手の芝生の上に座り込んでスケッチした。

四条大橋遠望A(京都市中京区)2013.03.22        36×51cm
この日のスケッチは白内障手術完了記念ともいえ、最後の1枚に鴨川畔から四条大橋遠望を描いた。以前、同じような構図でスケッチした時、細部が見えず、ずいぶんてこずったことを思い出した。やはり目がよく見えるとスケッチも楽。暑くも寒くもない気持ちの良い季節なので、鴨川名物の「等間隔ペア」の数も次第に増えてきた。大きなスペースを占める空と川面は原画では表現を多少工夫しているのだが、画像にしたらすっかり吹っ飛んでしまった。

四条大橋遠望@(京都市中京区)  2012.08.21         36×51p
この日、京都で夕方から飲み会があった。みなヒマ人なので、まだ陽が高い5時集合ということだが、スケッチの在庫が払底している私は午前中から絵の道具を積んだカートを引っ張って出かけた。午前中の鴨川左岸の遊歩道は木陰があり極めて快適。ところが南向きのアングルを選んだら、逆光気味のうえ目も悪くなって細部がまったく見えない。しかし見えた通りに描けば、かえって細部にこだわらない良い絵になるかもしれない、と考えることにした。

鴨川の納涼床D(京都市中京区)2011.05.02     F5
鴨川畔の家並みは左岸(東岸)の遊歩道から描くことが多いが、午後になると西日を正面から受け、逆光で対象物が見えにくいうえ、夏には暑くてとてもスケッチなんかできない。「暑さがそれほどではない今の季節しか描けない構図」と思い、四条大橋のすぐ上流で、川向かいの家並みを描いた。とはいえ、やはり暑い。たまたまいつもと違う粗目の少し小さな紙を持っていたので、それを生かして短時間仕上げを心がけた。

三条大橋から(京都市中京区)10.07.27       36×51cm
京都・三条で開催中のIさんの個展を訪問するついでに、どこか涼しい場所でスケッチしようと思った。先日、四条大橋の下がいかにも快適だったので、今度は三条大橋の下へ行ってみた。南向きのアングルなのでシルエットになった遠くのビル群が案外面白い。道具を片付けている時、気を許した瞬間に頭に載せていた麦わら帽が、ポ〜ンと風に飛ばされ鴨川の流れの中へ。ゆっくりどこかへ流れていった。それだけ涼しい風が吹いていたといえる。

鴨川の納涼床C(京都市中京区)10.07.27       F6
鴨川の西側の河原は午後遅くなると日影になる。午後5時ごろスケッチを切り上げて帰ろうかと思ったが、めったにないチャンスなので、四条大橋の脇から河原に降りてみた。川風が涼しく、川に向かって座り込んだり、散策する人の数も多い。納涼床に次々と灯が入り、楽しそうに飲む人の姿も見え始めた。のどの渇きを覚えたが、1人でもあり、後ろ髪をひかれる思いで帰宅。

三条大橋遠望(京都市中京区)10.07.20       36×51cm
梅雨明けと当時に猛暑がやってきた。「どこか確実に日影が確保できる場所はないか」と考えた末、京都・四条大橋の下を思い出した。橋の下は風が吹き抜けるのでいかにも涼しい。遠くに見える三条大橋の向こうには北山の山並みがあり、いかにも夏らしい空が広がっている。何回も描いている題材だが、とにかく暑さ知らずでスケッチできたことに満足することにした。

鴨川の納涼床B(京都市中京区)09.08.14  36×51cm
久しぶりの京都。とにかく日陰でと思い、新鮮味はないが鴨川左岸の三条と四条の間にある大きな木の下に座った。下のAの絵と同じ場所だが、今度は川上を向き、三条大橋あたりを中心に描いた。

鴨川畔C(京都市中京区)07.12.01   36×51cm
12月度の悠彩会スケッチ会は京都市役所前集合だった。よく晴れ上がっているが日陰だと寒そうなので、「日向間違いなし」のポイントとして鴨川の河原を選んだ。暖かいなかで気持ちよくスケッチしていると、にこやかに手を振りながら近づいてくる人がいる。ネットで知り合った与堂さんだった。並んで描く結果となり、思いがけないオフ会となった。

鴨川の納涼床A(京都市中京区)07.08.01 36×51cm
鴨川左岸遊歩道の三条と四条の間に木陰が3カ所ある。そのうち真ん中の一番大きな影に入り込んで向かい側の家並みを描いた。四条大橋のたもとにある中華料理店のビルから北へ、それぞれに納涼床を出した店が続く。川風が心地よい。たまに絵を覗き込んでいく人たちとの会話も楽しみながら、のんびりとした時間が過ぎていった。(平成21年度版鴨川納涼床パンフレット=京都鴨川納涼床協同組合発行=の表紙に採用されました)

鴨川の納涼床@(京都市中京区)07.05.03 36×51cm
鴨川の納涼床が店開きしたとのニュースを聞いて、せめてその気分を味わおうとスッケッチに行った。床の上と河川敷の違いはあるが、川風の気持ちよさは同じ。床の上も河川敷も大賑わいである。もうしばらくすると暑くてこんなところでスケッチなんかできないが、それは床の上も同じこと。しかし好事魔多しと言われる。突然空が真っ暗になり、雷鳴がとどろき始めた。床の上も大慌てでお客さんを避難させている。こちらも雨に遭ってはたまらないから、さっさと道具を片付けて続きは自宅で。

鴨川畔3(京都市中京区)05.06.30 36×51cm
暑さ対策に四条大橋の下へ入り込んで描いた。予想通り風が涼しい。先住の方がおられたが、その気持ちも分かる。四条側から順番に町屋をスケッチしていき、当初の目論見では三条大橋まで描くつもりだったが、ほんの十数軒で紙幅が尽きた。川の中では釣りをしている人もいる。都心にいることを忘れてしまうひと時だった。

鴨川畔2(京都市中京区)03・10・05 36×51cm
この日は町並み歩きの仲間との会合が京都で開かれた。夕方から飲む約束になっているので、もちろん電車で出かけた。こんな場所を描くには車の駐車に困るから、またとないチャンスだった。ひと夏の役目を終えた川床を撤去する作業があちこちで行われていた。

鴨川右岸のこの土手道は古くからの「イベント広場」でもあって、三条大橋からから四条大橋までの間でいろんな行事が繰り広げられる。夕方になると川面に向かって男女二人連れが等間隔で並ぶことで有名。






鴨川畔1(京都市中京区)90・01 F0
(先斗町歌舞練場と三条大橋)

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