奈良県  
 
 
  富貴畑、檪原(平群町)  
 
 
  生駒山地の東側の中腹を貫く「信貴フラワーロード」に沿って、魅力的な集落が連なっている。そのうち北の方にあるのが富貴畑(ふきはた)、檪原(いちはら)の集落で、富貴畑は大阪府八尾市に通じる十三峠へ至る道路沿いの斜面に家々が広がっている。富貴畑はGoogleのストリートビューで見つけたスケッチポイントだが、ストリートビューには珍しいことにこの集落の道端でスケッチする人たちの姿が映っていた。「これは絵になる場所に違いない」と思った。  
 
 
   
   富貴畑③(平群町)16.03.11     36×51㎝  
  また平群町富貴畑である。富貴畑は「信貴フラワーロード」の上部と下部に分かれているが、今回はフラワーロードより下の集落に的を絞って、ストリートビューでポイントを探った。すると集落のあちらこちらでスケッチする人たちが5、6人も映っている。「これは良い場所に違いない」と思い、近くにお住まいで平群の集落へも関心を示されている歩さんに声を掛けた。家並みの向こうに大和平野が広がる風景を2人並んで描いた。燦々と日が当たる中で気持ちよくスケッチした。  
 
 
   
   富貴畑④(平群町)16.03.11     F6   
  富貴畑でストリートビューにスケッチする数人の姿が映っていたポイントへ行った。そこから見える風景がこれである。大和棟と小さなお寺が並ぶ様子が、いかにも奈良(大和)の山村らしい。お寺は「西浄寺」といい、この日の1枚目はその寺の前で描いた。お寺の前にある銀杏の木が黄色い葉を茂らせたときは壮観だろうが、冬枯れで家々がよく見える季節も楽しい。  
 
 
   
   富貴畑⑤(平群町)16.03.11     F6  
  富貴畑で、とりあえず気に入った2カ所のポイントで描いた。その後、坂を上ったり下ったりして広範囲に集落内をうろついてみたが、良いポイントが見つからない。ご一緒していた歩さんが「次は民家を見上げた構図で描くつもり」と言われるので、歩さんお薦めのポイントに移動してみた。しかし目の前に大きな柿の木がありとても邪魔になる。ふと思いついて逆に柿の木を主役にしてみた。民家の右側には椿が咲き誇っている。  
 
 
   
   富貴畑⑥(平群町)16.03.11    23×41㎝  
  引き続き、平群町富貴畑のスケッチ。ご一緒した歩さんはいろいろ場所を探して描いておられるが、私はどうもその気になるアングルが見つからない。ということで2枚目に描いたのと同じ場所に戻り、横長サイズの紙に替えて描いてみた。  
 
 
     
   檪原(いちはら)(平群町)16.02.18      23×41㎝  
  この日、久安寺でスケッチ後に「信貴フラワーロード」沿いの一番北にある檪原(いちはら)という集落に立ち寄った。この集落も家数はかなり多そうだが、フラワーロードから集落へ入ってすぐのところに豪勢な造りのお宅があったので、これを描いて締めくくりにした。  
 
 
   
   福貴畑①(平群町)15.01.11      F6   
  グーグルのストリートビューで「信貴フラワーロード」沿いにある集落を調べ、十三峠へ登る道筋にある福貴畑(ふきはた)を訪ねた。十三峠を越える道はかなり険しいが、スケッチしている前を上り下りのかなりの数の自転車野郎が通り過ぎて行った。  
 
 
     
   福貴畑②(平群町)15.01.11      36×51cm  
  富貴畑での2枚目は1枚目と同じ家並みを角度を変えて描いた。正面から陽が当たるため完全な逆光になっていてまぶしく、家々や背景の山の様子はよく見えない。しかし、私自身は陽だまりの中に座っているので、極めて快適だった。右手にあるお寺は「西光寺」といい、その右隣に「杵築神社」があり、神社の駐車スペースに車を止めさせてもらった。  
 
 
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