奈良県

邑地(おおじ)(奈良市邑地町)

奈良市邑地町は柳生町から月ヶ瀬に抜ける県道4号線に面している。山添村峰寺へ出かけた帰路に偶然通りかかって、スケッチした。地区内の「東立寺」にあった説明板によると、邑地は「大化の改新」のころから歴史に登場するという。

邑地(おおじ)@(奈良市邑地町)       2015.04.09      F6
この日訪れた山添村峰寺の北側には布目ダムの湖面が広がっていた。ダム湖の湖畔には魅力的なスケッチポイントがあるかも知れないと思い、車を走らせてみたが、快適な2車線道路が続くばかりで、あっという間にダム湖は終わってしまった。しばらくすると大きな集落に出会い、高い所にお寺が見えたので境内へ上ってみた。目の前に茶畑が広がりその向こうに伝統的な家並みと満開の桜も見えるので、本堂の前から1枚描いた。「東立寺」というお寺で、この地区の名前は「邑地」と書いて「おおじ」と読むらしい。すでに広い広い奈良市の市域に入っていた。

邑地A(奈良市邑地町)       2015.04.09      25×41p 
東立寺の境内から1枚描いたあと、柳生と月ヶ瀬を結んでいる県道4号へ出ると、邑地の家並みの手前で川沿いの桜並木が満開なのが目に入った。ウロウロしても時間が経過するばかりと思い、たまたま県道脇に駐車できるスペースもあったので、そこでもう1枚描いて、この日の締めくくりにした。家並みの一番高い所に見えるのが東立寺である。初めて訪問した場所ばかりだったので、ずいぶん遠くへ来た気分で一日を過ごしたが、このあと柳生、笠置を経て馴染みのある国道163号へ出ると、何だかホッとした。

奈良市大平尾へ
「近畿の旅3」(奈良、滋賀)の目次へ