奈良県

岩屋町(天理市)

岩屋町は天理市街地の東の山中の集落。西名阪道路沿いにあり、天理東インターを降りてすぐだが、集落内を通る道は旧伊勢街道らしく、旧道沿いに重厚な家並みが続いている。この街道は奈良、天理から大和高原を超えて伊勢へ至る最短ルートだった。
 
 
   
  冬の岩屋町(天理市)2018.02.20     F6  
  暖かい日だったので、奈良市中畑町へスケッチに出かけたついでに、天理市岩屋町へ移動した。市域は変わるが、いわば隣村で、二つの集落を直接結ぶ山道はありそう。しかし、五ヶ谷ICからいったん名阪国道へ入り天理東ICまで走った方が便利がよく、分かりやすい。以前、暑いときに同じアングルで描いたことがあり、イメージが良かったので、再びほぼ同じ場所で描いた。  

岩屋町の大和棟(天理市)2011.06.30     F6
この日は西名阪道路からチラリと見えた大和棟のお宅を探して描くのが目的で、地図で確かめ、天理市岩屋町へ行ったが、それらしい家は見つからない。集落内の一番高いところに、確かに大和棟のお宅があったが、記憶にある家とは違う。しかし、このお宅もなかなか魅力的で、門前にアジサイが咲き、しかもスケッチのために格好の日影があったため、とりあえず1枚描いた。この日、目指してきた場所は奈良市に属していた。その絵はこちらに。

岩屋町の酒蔵(天理市)2011.06.30     36×51cm
集落の一番上手に造り酒屋があり、帰宅後調べてみるとると清酒「都姫」の増田酒造という酒蔵だった。屋根の並びが面白く、遠く大和平野も見通せるので、一段高い畑に上ってスケッチすることにした。ただ日影がない。見渡すと小さなミカンの木があり、その下へ無理やり体を入れて直射日光を避けた。ミカンの木にはトゲがあり、体を動かすたびにチクチクと痛かった。

旧伊勢街道(天理市岩屋町)2011.06.30    
F6 

岩屋町は旧伊勢街道沿いに古い家並みが続いている。日影を選んでもう1枚。この日はとても暑くてのどが渇く。用意してきたお茶は昼食時に飲んでしまったし、集落内には店も自販機もない。仕方なく筆洗用に持ってきた水も飲んだので、今回も色づけはパス。

天理市乙木(山辺の道)へ
「近畿の旅3」(奈良、滋賀)の目次へ